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女性ばかりを狙う「ぶつかりおじさん」は、ストレス社会が生んだモンスターか?

2018/12/21
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ほとんど通り魔と一緒ですから

「えっなんでこっち来るの???」と思って再度避けようにも、壁際に追いやられていたため避けることもできず、おじさんはそのまま思いきり私に肩をぶつけた挙句、よろけた私を横目に「チッ」と舌打ちをして立ち去って行きました。

 いや、さすがに「死んでほしい」とまでは言いませんけれど、そのぶつかりおじさんに対しては「明日、天寿(あらかじめ神様に決められていた寿命)を全うしてくれればいいのにな」と思う程度には腹が立ちました。

©iStock.com

 あれ、ぶつかられた側はめちゃくちゃ痛いし、ぶつかった衝撃のストレスのせいか心臓が「ギュッ」と痛くなるし、中には転んでケガをする人もいると思うし、本当にやめてほしいんですよね。特にその女性が妊婦さんだと流産してしまう可能性だってあるわけで。「不特定多数(ただし女性や子どもなど、自分より力が弱いものに限る)の人間に対して暴力を与える」という点に関しては、ほとんど通り魔と一緒ですからね。

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「追いかけて、後ろから蹴った」

 ちなみに男性の友人で唯一「俺、わざとぶつかられたことあるよ」という人がいたので聞いてみると、大学生の頃、地下鉄の駅のホームで40~50代の恰幅のいいおじさんが突進してきて、明らかに意図的に体当たりをしてきたそうなのです。

「それでどうしたの? 相手はそのまま行っちゃったの?」と私が聞くと、友人は「いや、腹が立ったからそのおじさんを追いかけて、後ろから蹴った。そしたら転びそうになってたけど、おじさんは振り向きもせずにそのまま逃げて行った」とのことでした。めちゃめちゃ真似したいけど絶対真似しちゃダメなやつでした。こういう風に反撃されるのが怖いから、男性にはわざと体当たりしたりしないんでしょうね。そもそも体当たりって何? お前はポケモンか。