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年間260泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」――2018年9月~12月編

年間260泊する私が選んだ「本当によかったホテル&旅館50」――2018年9月~12月編

2019/01/03

genre : ライフ, , グルメ

note

 ホテル評論家として2018年の1年間でホテルに宿泊したのは約260泊。そのなかで本当に泊まってよかったといえるのはどこなのか――。

1月~4月編」、「5月~8月編」、「9月~12月編」と3回に分けてお届けするこの企画。9月~12月編の今回、さっそく9月から始めよう。

09月04日(火)札幌パークホテル

 札幌の格式あるデラックスホテル。天皇皇后両陛下をはじめ、ロイヤルファミリーが滞在されたことでも知られるホテルとしてその存在感は圧倒的。リニューアルが進んでおり快適さも際立つ。おすすめの客室は、エグゼクティブフロアのパークビュースパホーム。広々したバスルームはデザイン性も高く充実のバスタイムが過ごせる。市街中心部にありながら、中島公園のロケーションもあいまって閑静で穏やかなステイが満喫できる。

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ラグジュアリー感溢れる客室(札幌パークホテル)
リラックスできるバスルーム(札幌パークホテル)

09月05日(水)函館国際ホテル

 歴史ある港町函館。港を望むウォーターフロントにある。函館観光の中心エリアという最高の立地にして、函館港を一望でるエレガントなシティホテルだ。人気インテリアデザイナーが手がけた朝食会場は開放感あり。ホテルご自慢の朝食、さすが北海道と思わせる海鮮コーナーには、イクラ・いかの刺身・たらこ・甘エビからサーモンも並ぶ。シェフによるステーキの実演もあり朝食とは思えない驚きの豪華さ。

コーナーの客室(函館国際ホテル)
港の眺望が印象的(函館国際ホテル)

09月14日(金)天然温泉 錦鯱の湯 ドーミーインPREMIUM 名古屋栄

 ビジネスホテルと温泉で知られるドーミーイン。ほとんどの施設で大浴場が楽しめその多くが天然温泉。お風呂好きの出張族にファンが多い。経営会社は、もともと大浴場施設のある寮の運営を主幹事業としていたが、社員寮入居者の「出張先でも寮みたいなホテルがあったら」との要望からビジネスホテル業界へ進出した。当初から天然温泉にも注力している。無料夜食ラーメンも人気。

名古屋中心部の便利な立地(天然温泉 錦鯱の湯 ドーミーインPREMIUM 名古屋栄)
大人気の夜鳴きそばは無料(天然温泉 錦鯱の湯 ドーミーインPREMIUM 名古屋栄)

09月25日(火)ふふ 河口湖

 客室の露天風呂でゆったり温泉も愉しめ、大浴場もプライベート感が高くリラックスできる。ダイニングは照明の演出が美しく、深い森にいるような気分になる。いきなり供されるのは“薪”と題された焼き鮑と舞茸の天ぷら。ビジュアルと香ばしさにやられるが、その後も戻り鰹の炙りなど一貫して炎とグリルがテーマ。山梨牛に山梨ワインのペアリングと、ご当地ものも充実。富士五湖をイメージした器も秀逸だ。

客室(ふふ 河口湖)
夕食メニュー(一部)(ふふ 河口湖)

09月27日(木)アパホテル横浜関内

 アパホテルのベッドが心地よい。高級ホテルで有名なシーリー社と共同開発されたオリジナルマットレス“クラウドフィット”で、こちらでも全室へ導入している。またデュベスタイル(羽毛掛布団をボックスシーツで包むベッドメイクスタイル)も導入されており快適だ。アパホテルチェーンでは宿泊者専用の大浴場やサウナがある場合が多く、こちらでも露天風呂、サウナ、水風呂などがセンス良くコンパクトにまとめられている。浴衣で行けるのも嬉しいところ。

快適なベッド(アパホテル横浜関内)
人気の大浴場(アパホテル横浜関内)