昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

「青学大の5連覇は阻止します」 箱根駅伝・東海大が勝つために必要なこととは?

2019/01/01

 下馬評では、箱根駅伝5連覇を狙う青学大に死角なしと言われている。

 確かに今シーズン、青学大は3大駅伝のうち、出雲駅伝、全日本大学駅伝の2冠を達成した。その勝ち方も出雲は1区から最後まで一度もトップを譲ることがない完全優勝であり、全日本では7区でエースの森田歩希(4年)が東海大を抜いて逆転勝ちをおさめた。異なるパターンで結果を出したことで得た自分たちへの自信。2つの駅伝を制していい流れのまま箱根駅伝を迎えることになる。

 そんな王者・青学大の5連覇をストップするチームはあるのだろうか。

 最右翼が、東海大である。今シーズン、出雲駅伝と全日本で青学大の前を走ったチームは、東海大だけだ。出雲は故障者が続出し、勝ち目がなかったが、調子を整えて挑んだ全日本では2区から7区途中までトップを走った。

2018年の箱根駅伝、館澤亨次から湊谷春紀へのタスキ渡し ©AFLO

選手個々の能力は青学を凌ぐ

 箱根エントリー16名中、1万mの持ちタイム28分台が6名。ハーフマラソンでは62分台が6名おり、選手個々の能力も青学大を凌ぐ力を持つ。

 区間エントリーでは、山の5区には西田仁志(2年)が入り、6区には昨年区間2位だった中島怜利(3年)が入る。西田は初の5区だが、1万mのタイムは青学大の5区・竹石尚人(3年)よりもいい。もちろん山の走りは選手の適性もあり、単純に持ちタイムでは測れない部分はあるが、山は気持ちが強い者が有利。その点、西田は気持ちもめっぽう強い。夏には実業団合宿に参加して、福岡国際マラソンで優勝した服部勇馬と同部屋になり、刺激を受けた。「3代目山の神と言われた神野大地選手に似た走り」と両角速監督も期待している。

 1区にはスピードが持ち味の鬼塚翔太(3年)が入り、青学大3本柱のひとり橋詰大彗(4年)と好勝負が望めるだろう。7区の阪口もスピードがあり、かつ気持ちの強い選手で、昨年7区で区間新を出した青学・林奎介(4年)にも対抗できる。

 黄金世代と呼ばれる3年生のうち、エース格の館澤亨次(3年)、關颯人(3年)、キャプテンの湊谷春紀(4年)は補欠登録だが、両角速監督が重要区間とする4区には絶対的な信頼を置く館澤が入るだろう。湊谷、關は往路での起用の可能性が高い。不安があるとすれば毎年自己ベストを更新してきた關が今年は記録更新がなく、もうひとつ調子が上がらないことぐらいだ。それでも、最大のライバルとなる青学大選手個々のタイムと区間配置を机上で見れば、ほぼ互角といえる。

 では、例年、何が青学大との命運を分けたのか。