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連載すごいアート

革命前夜のロシアにおける“ロマンティック”な情景とは

『国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア』――すごいアート

2019/01/11

 ロマンティックという言葉から何を連想するだろう。恋人たちが寄り添う場面だろうか? 情緒的な風景か? ロマンティック・ロシア展ではトレチャコフ美術館蔵の75点の絵を通じ、ロシアにおけるロマンティックな情景に迫る。

 展示は雄大な自然を描いた風景画から始まる。美しき春、輝く夏、静寂なる秋、厳しい冬。画家が愛郷の精神を筆に託し描いた大地は力強い。ロシアに赴きこの風景を見てみたい、そんな想いに駆られる。

 今回の目玉、クラムスコイ画「忘れえぬ女(ひと)」は麗しく謎めいた魅力を放つ。馬車の上から意味深長な眼差しを向ける女性。彼女のモデルは誰か? 当時、憶測が飛び交ったが明かされることはなかった。

 19世紀後半、革命を目前にする複雑な時代の中で描かれた作品たち。切実なる想いが詰まった絵と向き合い、ロマンティックとは何なのか、自分の心にも問いかけてみてはいかがだろう。

INFORMATION

『Bunkamura30周年記念 国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア』
〜1月27日 Bunkamura ザ・ミュージアム 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/

出典元

<紅白出場>純烈メンバー 「凄惨DV」と「三千万」使い込み

2019年1月17日号

2019年1月10日 発売

定価420円(税込)