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鈴木大地氏「末端は知らない」、森喜朗氏「まさに驚いている」――五輪招致「贈賄疑惑」をめぐる発言まとめ

息子はゴーン逮捕の報復説を主張

2019/01/19
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「3000億でできるはずない」と発言した森元首相は……

森喜朗 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長、元首相
「進めていくにはコンサルタントにお願いしないといけないことがたくさんあるんじゃないでしょうか」

ハフポスト日本版 2016年5月16日

森喜朗氏 ©文藝春秋

 際限なく増える東京五輪の大会経費について、「3000億でできるはずないんですよ」「最初から計画に無理があったんです」と言い放って物議を醸した森喜朗大会組織委員会会長。それらの発言を行ったテレビ番組では、同時にこのような発言をして五輪招致をめぐる不透明なお金の流れについて理解を示していた。

 このとき、「組織委員会は(招致が)決まってから作ったもの」「その前どうだった、プロセスどうだったかは、僕らが申し上げることではない」とも語っていたが、森氏は東京五輪招致委員会の評議会議長を務めており、招致に大きな役割を果たした。1月11日に仏ルモンド紙が竹田氏の訴追について報じたときは、「何のことか、まさに驚いている。日本人の感覚とは違うのかもしれないし、とにかく驚いている」と語っていたが(FNN PRIME 1月11日)、「何のことか」わからなかったわけがない。

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森喜朗 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長、元首相
「政界、官界、特に産業界、文化・スポーツ関係、あらゆるみなさんがですね、いろんな手立てを通じて、この
100人近いIOCのみなさんに働きかけをしたというのが今回の勝利だったと思います」
IOC総会帰国記者会見 2013年9月10日

 こちらは東京五輪の開催が決定したIOC総会から帰国した際の記者会見に出席したときの発言。ロビー活動のことを指しているのだろうが、「いろんな手立て」の中にブラック・タイディングス社のことも含まれているだろう。仏司法当局は竹田氏だけでなく、森氏にも聴取を行ったほうがいいのかもしれない。

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