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亀山 敬司
2017/01/30

「稼ぐ仕事」に前向きになれません

DMM亀山会長に聞いてみた。

Q 「稼ぐ仕事」に前向きになれません

 映画にかかわる仕事がしたくて映画会社に入社しましたが、配属されたのは不動産関連事業でした。もちろん、入社前から希望の部署に行けない可能性があることを覚悟していましたが、実際に配属されてみると、なかなか前向きな気持ちで仕事をすることができません。大きな会社だと、企業の理念を達成するために「稼ぐ仕事」もしないといけないですよね。亀山さんは商売っ気があって「稼ぐ」お仕事も積極的にやっていらっしゃるように見えるのですが、仕事が嫌になることはなかったですか?(20代・男・会社員)

 A 若い頃に見る夢は、まっとうできるほど一途じゃない。

 俺にはそもそもやりたい仕事というのがなくてね。だから、何かのために稼ぐんじゃなくて、「商売で稼ぐこと」自体がやりたいことなんだよ。物心ついたときから、実家のうどん屋や海の家の手伝いをやっていて、商売で儲ける面白さみたいなものを体感してたからね。

 だからウチには、こんな業種をやりたいとか、こんな商品を売りたいとかは特になくて、社員に押し付けるほどの理念も、導くほどの信念もないんだよ。あるとすれば「自分で考えろ」くらいかな?

 実は俺も20代の頃は、映画を撮りたいという夢があってね。自分でシナリオを考えたりしてたんだよ。金持ちになったら思いっきり制作費をかけて大作を撮ろうと思ってた。でも金が貯まった頃には熱は冷めていたよね。

 若い頃に見る夢なんてそんなもんだよ。何かを始めるきっかけになるかもしれないけど、まっとう出来るほど一途なものでもない。ほとんどの人の「したいこと」は変わってくと思う。

 ましてや、「映画に関わる仕事」なんて、そんなあやふやな思いにとらわれて、ボーとしているのは時間の無駄だよ。サッサと会社を辞めるか、その覚悟がないならガツガツと目の前の不動産を売ったほうがいいよ。体を動かしてると別の「したいこと」が見つかるからね。

 

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