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歌舞伎町の元ヤクザ射殺事件 動機は交際女性を寝取られたから!?

 日本最大級の繁華街、新宿・歌舞伎町で1月21日、鳴り響いた銃声は、カラオケ店のけたたましい音に掻き消された――。3発の銃弾を浴びて死亡したのは指定暴力団住吉会系の元組員の男性(65)。殺人などの容疑で24日に公開指名手配されたのは住吉会系組員の阿部勝容疑者(56)。銃弾にはどんな意味が込められていたのか。警視庁担当記者が解説する。

銃撃現場のカラオケ店を調べる捜査員 ©共同通信社

「阿部は被害者と一緒に入店した直後に発砲、バイクで走り去ったとみられています。現場が現場だけに、最初はどんな抗争かと緊張が走りました。歌舞伎町は飲食店の数だけでなく、甘い汁を求める暴力団の数も最大級。行政区の境界のように暴力団の勢力圏が塗り分けられている東京都内でも、歌舞伎町だけはビル、テナント単位で縄張りが入り組んでいる。それだけ、たくさんの暴力団が関係しているからです」

 その歌舞伎町で元暴力団組員が銃殺されたとあれば、憶測が駆け巡るのも当然。今回はさらに懸念材料があった。暴力団関係者は「昨年末、もともと歌舞伎町を拠点にしており、武闘派としても知られる住吉会の幹部の健康不安説が一部で流れた。そこで歌舞伎町の勢力図が今後、変わるんじゃないかという話もあった」と打ち明ける。