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事件のきっかけも殺人の動機も「ネット」だった

 菊池さんは事件前、オンラインゲームなどを通じ、複数の人物とやりとりがあった。広瀬は菊池さんと「携帯電話の通信アプリの掲示板で知り合った」などと供述。最初は自宅付近のコンビニで落ち合い、目隠しをして車で自宅に連れて来たのち、離れた場所に連れ出して放置。菊池さんは自力で再度、広瀬のアパートまで辿り着いたが、そこで命を絶たれたと見られる。

 広瀬は2年前、SNSで知り合った女子高生を買春したとして有罪判決を受けており、SNSの悪用は筋金入りだ。

 SNSがきっかけで事件に巻き込まれた子供は5年連続で増加し、2017年には1813人に上る。今回の事件についていえば、事件のきっかけどころか、殺人を犯す決定打となったのもネットでのつながりだったようだ。

「広瀬は『(これまでの行動を)ネットで拡散すると言われ、携帯を奪おうとしたら騒がれた』と供述。口をふさぐなどして窒息死させたとみて詳しく調べています」(同前)

 ネットの炎上対策が企業相手の商売となる昨今、ネットで拡散された傷は一度負えば拭えぬほど大きい。だが、それを人命より尊ぶとは……現実は小説よりも恐ろしい。