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福浦和也がロッテ本社講演で語った「ピッチャーを諦めたあのころ」

文春野球コラム オープン戦2019

2019/02/11
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ロッテ社員の心に響いた福浦の言葉

「継続は大事。一度、決めたら、これでもかというまで突き詰めて続ける。ボクは継続してやることが出来たからここまで長くプロ野球人生を送れたのだと思う。最後は自分」

 90分に渡る講演はあっという間に終了した。普段は聞くことが出来ない超一流プロ野球選手の貴重な講演はロッテ社員の心に響いたようだった。25歳の女性社員は「自分が生まれた時からプロ野球選手である福浦選手のお話を間近で聞けて感動しました。コツコツと続けることが大きな結果につながるのだなと改めて気づかされましたし、夢を見続けることの大切さを学びました」と感想を口にした。福浦と同い年の男性社員は「ターニングポイントの乗り越え方の話を聞いて職業は違うもののすごく共感しました。またコーチになる福浦選手の人材育成についての考え方を聞いて、自分もコミュニケーションを取りながら、長所を伸ばしていきたいと考えました」と熱く語った。

「継続は大事」と社員に語りかけた福浦和也 ©梶原紀章

 長い年月を経て行われた講演は大成功だった。やはり下からはい上がってきた苦労人の言葉には重みがあり、心に響く。それはプロ野球という垣根を超え、一般サラリーマンにも通じるものだった。講演は狙い通りの結果となった。

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 そんな福浦だが今年限りで引退することを決めた。継続し努力をし続けた男は二軍打撃コーチ兼任の形で最後のシーズンに挑むべく石垣島キャンプでコーチを行いながら、体を磨く作業に入っている。紆余曲折の中、努力を重ね今の地位を築いた男のラストイヤーが始まる。幕張のレジェンドの最後の雄姿を目に焼き付けて欲しい。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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