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連載シネマチャート

キャリー・マリガンの繊細演技は見もの

『未来を花束にして』(英)――シネマチャート

〈あらすじ〉

1912年、ロンドン。劣悪な環境の洗濯工場で働くモード(キャリー・マリガン)は、同じ職場の夫サニー(ベン・ウィショー)と、息子のジョージと慎ましく暮していた。ある日、モードは同僚のバイオレットに誘われて、カリスマ的なリーダーのエメリン・パンクハースト(メリル・ストリープ)が率いるWSPU(女性社会政治同盟)を知り、女性参政権運動の波に呑み込まれていく。反政府分子として逮捕され、工場をクビになったモードは、サニーの独断でジョージが養子に出されて以降、さらに活動に没頭する。そして、自分たちの闘いを世界に知らせるため国王への直訴を思いつき、ダービーの会場へ向かう。

〈解説〉

20世紀初めのイギリスで女性の参政権を求めて闘った女性たちの物語。監督は本作が長編2作目となるサラ・ガヴロン。106分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆C・マリガンの繊細演技は見もの。話は案外型通りでは?一世紀前のロンドンの貧困層の実態、街並、衣裳などに注目。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆C・マリガンが闘志満々で、演出も過不足はないが、教科書どおりの作りが窮屈。「重要な使命」を意識しすぎていないか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆男性にハラスメントされた体験があるとその痛みが疼くのではと思うほど容赦ない。彼女たちの過激な活動にも驚いた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆戦闘性には惹かれるが、テーマ先行で個々の表情が乏しい。怒りのトーンが基調としても、多彩な人間的躍動が欲しい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆マリガンの演技、衣裳、東ロンドンの洗濯工場などビジュアルの色遣いはお見事!でも歴史的教訓の感情に流されがち。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「未来を花束にして」
1月27日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
監督:サラ・ガヴロン
出演:キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム=カーター、ブレンダン・グリーソン、アンヌ=マリー・ダフ、ベン・ウィショー、メリル・ストリープ ほか
http://mirai-hanataba.com/