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「とにかく暗い」ドラゴンズ 久本発言から辿る“暗黒の原点”

「(中日は)とにかく暗い。カープと全然違う」

 21日に報じられた中日の久本祐一打撃投手(37)による「中日暗い」発言が波紋を呼んでいる。もともと中日で中継ぎ投手として活躍していた久本は、13年に広島に移籍、今オフに裏方として古巣に復帰したばかり。

「若手がのびのびプレーする広島と比べるのはコクな気もしますが(笑)、確かに暗い。だからこそ、これまでは誰もそんなこと言えなかった」(スポーツ紙デスク)

 そもそもなぜ「暗い」のか?

「“鉄拳制裁”の星野仙一監督の頃から暗いといえば暗かった(笑)。ただ、落合博満監督になってから、暗さの質が変わった」(ベテラン記者)

「勝利が最大のファンサービス」という落合監督時代は、ガッツポーズなどの“余計なパフォーマンス”は禁止。

「監督に目をつけられたら、クビにされると、裏方まで萎縮してました。例えば主力選手の姿が見えなかったら報道陣はトレーナーに尋ねますよね。だけど当時はトレーナーが『近寄ってくれるな』と。実際に明確な理由もなくクビになった裏方もいた」(同前)

ケガに泣かされ昨季で引退した久本 ©共同通信社

 その落合氏が13年にGMとして復帰すると、コストカットの嵐が吹き荒れた。

「象徴的だったのは、かつて可愛がっていた井端(弘和・現巨人コーチ)の退団劇。落合GMは就任早々、井端に年俸88%ダウンという条件を提示して交渉決裂。一説には、監督時代の落合が井端の選手寿命を考えてセカンドにコンバートしたのに、監督が変わった途端、井端自身がショート復帰を訴えたのが気にいらなかった、とも」(同前)

 真相は不明だが、その落合氏は1月末をもって球団を去る。中日は変わるのか?

「あまり変わらないでしょ。監督の森(繁和)さんは、このオフのサイン会では、コワモテに似ず、笑顔を見せたりしてますけど、何しろ落合監督時代の“参謀”だった人ですからね」(前出・スポーツ紙デスク)

 一方で、久本にお咎めは?

「実は久本に直接電話して打撃投手に招いたのは、落合GM。落合は恩人ですが、『暗い』発言は記者の質問に何も考えずに、率直に答えちゃったんでしょうね。その意味では今後の久本の扱いをみれば、中日が明るくなったか、わかります(笑)」(同前)

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