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日本人最多の米ツアー4勝 注目集める松山英樹の“仏頂面”

「早く終わってくれ、と思った」と松山 ©共同通信社

 今月5日(現地時間)、米男子ゴルフツアー参戦中の松山英樹(24)がフェニックス・オープンを連覇して今季2勝目を挙げた。これで米ツアー通算4勝目となり、3勝の丸山茂樹を抜き、日本人史上最多となった。

 フェニックス・オープンはPGAツアーの中でも屈指の人気を誇る。大観衆が見守る最終日、首位と4打差の3位でスタートした松山は1イーグル、3バーディーの猛チャージ。シンプソン(米)とのプレーオフに持ち込み、劇的な逆転優勝を飾った。この日は、全米最大のスポーツイベント、スーパーボウルの開催日だったが、米ゴルフダイジェストは〈彼の唯一のミスは、スーパーボウルが始まる前に仕事を終えなかったこと〉と完璧な勝利を評した。

 米ゴルフチャンネルも〈彼のメンタルは我々が称賛してきた以上にタフなのかも〉と絶賛したが、本人は、優勝直後の会見では「良いプレーかどうか分からないですけど、勝つことができて嬉しいです」と、そっけない。

「実は、そのそっけなさすぎる態度も米メディアで話題となっています」(スポーツ紙ゴルフ担当記者)

 米ツアーを中継するテレビのアナウンサーや解説者は、松山がナイスショットの直後に、仏頂面を見せると“High Standard, High Expectations(高い基準、高い期待値)”とのフレーズを口にするという。目指すところが高いから、満足しないというわけだ。

「メディア対応も含めて無愛想にも見えますが、彼は職人肌。ひとつひとつのプレーの良し悪しに左右されず、最後に勝つことだけを考えているからこその仏頂面、といえます」(ゴルフライター)

 そのブレなさが、今季日米で8戦して4勝、2位が2回という抜群の安定感にも繋がっている。

「毎日のトレーニングの成果で、今季は胸周りが一回り大きくなり、ドライバーの飛距離が伸びた。またパッティングが課題でしたが、昨年から打ち方を変え、手首が安定して良くなりました。海外メディアは最近、松山のことを“かつてのタイガー・ウッズのよう”と表現しますが、4月にむけて期待が膨らみます」(前出・ゴルフ担当記者)

 そう、4月にはマスターズが控える。日本人メジャー初優勝が現実味を帯びてきた。

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