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連載シネマチャート

日本を捨てた男と、たくましく生きるタイ女性。「バンコクナイツ」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

5年前、タイ東北部イサーン地方からバンコクの日本人専門歓楽街へ出稼ぎに来たラック(スベンジャ・ポンコン)は今や、人気ホステスクラブのナンバーワンだ。彼女はある怪しげなパーティーで、昔の恋人オザワ(富田克也)と再会する。元自衛隊員のオザワは日本を捨て、バンコクでその日暮らしをしていた。ラックは、ラオスでの不動産調査を依頼されたオザワと一緒に、ラオス国境に近い実家へと帰省する。イサーンの森で穏やかな日々を過ごした2人は結婚を意識しながらも、オザワは1人、ラオスへと向かう。数週間後、バンコクで再会したオザワに、ラックは厳しい現実を告げる。

〈解説〉

地方都市の日系ブラジリアンコミュニティを描いた前作『サウダーヂ』が話題を呼んだ、映像制作集団「空族」の最新作。自分の国を捨てた男とバンコクでたくましく生きるタイ人女性たちの群像劇。監督はオザワを演じている富田克也。182分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆大東亜戦争とベトナム戦争、2つの戦争の記憶をとどめる地を新鮮な角度で描写。主演男女の人物像も自然で興味をそそる。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆やや苦手な話だが、プロットを捨て、肉体とキャメラだけで世界に向き合おうとする気概を評価したい。編集と音楽も強い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★歓楽街の女体煌めくリアルさとイサーンの森の辛い幻影が、闇の深さを放つ。笑いつつ泣ける、絶対に見逃せない作品。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆期待値が高かっただけに戸惑いが大きい。「日本」への鋭利な批評的緊張に対し、なぜ「アジア」だとズブズブになるのか?

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆無常の楽園についての移動する映画。オンナの如く愛らしく危なげで面倒くさい楽園。湿度ある映像と音楽で酔わせる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©Bangkok Nites Partners 2016
INFORMATION

「バンコクナイツ」(日・仏・タイ・ラオス)
2月25日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
監督:富田克也
出演:スベンジャ・ポンコン、スナン・プーウィセット、チュティパー・ポンピアン、タンヤラット・コンプー、サリンヤー・ヨンサワット、伊藤仁、川瀬陽太、田我流、富田克也 ほか
http://www.bangkok-nites.asia/

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