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華族令嬢とメイドと詐欺師のだましあい。「お嬢さん」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1939年、日本統治下の朝鮮半島で、華族令嬢の秀子(キム・ミニ)は、叔父の上月(チョ・ジヌン)と人里離れた豪邸で幽閉生活を送っている。盗賊団に育てられた孤児のスッキ(キム・テリ)は日本人のふりをして、上月家にメイドとして潜り込む。藤原伯爵を名乗る詐欺師(ハ・ジョンウ)が、秀子に仕掛ける結婚詐欺のサポートが目的だ。伯爵の計画は、秀子と駆け落ちをして日本で結婚し、秀子を精神病院に強制入院させて財産を奪うというもの。しかし、深い孤独を抱えた美しい秀子にスッキは魅了され、秀子もまた献身的なスッキに心を許し、2人は身も心も結ばれるが……。

〈解説〉

『イノセント・ガーデン』に続く、パク・チャヌクの最新監督作。先の読めない騙し合いが、視点が変わる3部構成で描かれる官能的なサスペンス。145分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆主演男女は日本語を駆使しての熱演。感心するものの全編に横溢するあくどさと、凝りまくった物語展開に辟易の2時間半。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆日本語の陰翳に疎い欧米の観客を当て込みすぎだが、粘り腰と図太いユーモアで引っ張る。清順映画の美学には及ばない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★たどたどしい日本語の朗読やグロテスクではない春画、美術の優雅さ、奇妙な設定と展開は見飽きず。結末に☆プラス。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆黒い笑いを呼ぶ頽廃。性愛のパワーゲームひとつ取っても英国の原作より面白く感じた。珍妙な日本語すらも蠱惑的だ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆英国や日本の稀覯本趣味とチャヌクのギャグ大炸裂なフェティッシュ趣味。新人女優の蠱惑的な眼差しに魅了される。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「お嬢さん」(韓)
3月3日(金)、TOHOシネマズシャンテほかロードショー
監督:パク・チャヌク
出演:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン ほか
http://ojosan.jp/

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