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連載シネマチャート

黒人と白人の結婚は違法?「ラビング 愛という名前のふたり」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1958年、米バージニア州。レンガ職人のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人のミルドレッド(ルース・ネッガ)から妊娠を告げられ、結婚を申し込む。当時のバージニア州では異人種間の婚姻は法律で禁止されていたため、肌の色が違う二人はワシントンD.C.で結婚する。地元に戻り一緒に暮らし始めた2人は逮捕され、夫婦である限りバージニア州に25年間は戻れないという有罪判決が下る。ワシントンD.C.の親戚に身を寄せて3人の子どもに恵まれた頃、ミルドレッドは公民権運動を支持するロバート・ケネディ司法長官に「家族と故郷で暮らしたい」と手紙で訴える。すると、人権派弁護士から「無料で弁護をしたい」という電話が入る。

〈解説〉

『MUD マッド』で注目を集めたジェフ・ニコルズの監督第五作。異人種間の婚姻禁止法撤廃のきっかけとなった史実を描く。123分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆実話とは言え型通りの理想主義ドラマだが、白人夫とユダヤ系弁護士の風貌に見ごたえあり、星一つ増。風景も見もの。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆投石や大声の告発を描かず、静かなキャメラと抑えた芝居で押す流儀に好感を抱いた。女優が眼を上げると外界が揺らぐ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆快活な妻と、暴力とは無縁に妻を守り誠実に生きる労働者の夫。政治を描く手法でない事に感動。エンドロールも必見。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆薄いスープのようだが滋味深い。俳優達の顔の良さ、歴史と今を繋ぐ主題。ニコルズ監督の節度ある語りも素晴らしい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆自らの選択を貫く愛についての物語。小枝の様だが根幹太い妻役R・ネッガの演技が光る。M・シャノンの登場に嬉々。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「ラビング 愛という名前のふたり」(英・米)
3月3日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
監督:ジェフ・ニコルズ
出演:ジョエル・エドガートン、ルース・ネッガ、マートン・ソーカスニック・クロールテリー・アブニー ほか
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