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【中日】ダントツ最下位からの優勝も夢じゃない、これだけの理由

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/03/05
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NO DRAGONS, NO LIFE.

 華々しく始まりました! 文春オンライン野球コラムリーグ、略してコ・リーグ! 創設という記念の年に、中日ファンを代表して熱烈応援コラムを担当することになりました竹内です。まずはじめに簡単な自己紹介を。中日偏愛歴はかれこれ47年。できる限り球場に通い、選手を応援する現場主義をモットーに元ドジャース・ラソーダ監督が残した名言同様、身体に流れる血はドラゴンズブルーと公言している、NO DRAGONS, NO LIFE! ドラキチ野球ライターであります。

策士の道を究めた森新監督

 さて、愛して止まない我がドラゴンズ。4年連続Bクラス、19年ぶりの最下位と、落ちるところまで落ちました。ハイ! それはもうスッキリするくらい気持ちよく。今年も野球評論家と名のつく方々からはダントツの最下位に挙げられているようですが、何故でしょうね。ワクワク感が止まらないんですよ。

 その根拠となるのは、まずはチームカラーが辛気臭い鉄紺から馴染み深い青に戻ったこと。これだけでも気分がガラっと変わったファンも多いことでしょう。そして指揮官には森監督が就任しました。常勝西武ライオンズを支えた根本氏から“見る力”を、そして落合前GMから“耐える力”を学び、ドミニカ共和国でピストルを突き付けられた修羅場を潜り抜けるなどで身につけた経験は計り知れない財産になっているはず。そこに球界屈指と言われる彼の“人心掌握術”を併せれば、向かうところ敵なんて現れないのでは? と期待してしまいます。今時なかなかお目にかかれないアイロンパーマとピコ太郎ばりのメガネのいでたちも絶対何かの作戦です。それではご尊顔をどうぞ。

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今季から指揮を執る森繁和新監督 ©時事通信社

個性派揃った戦力

 今シーズン、かなりの補強をするかと思いきや、落合政権一年目の2004年同様、現有戦力の底上げをうたうのみ。ここにも策士・森監督の意図が見え隠れしています。

“大丈夫! お前らがやることやってくれたら優勝するから!”

そう暗示をかけているように思えてなりません。ええ。私が掛かりましたよ。真っ先に。竜もおだてりゃ天に昇るじゃありませんが、今年の戦力を見て、最下位から超V字回復の優勝も夢ではない? とつい妄想してしまいます。

 投手陣では火花のストッパーと言われたのはもう昔のこと。要らない力が抜け、ヒョイヒョイ投げて好結果を残している又吉には先発の一角を期待。ニックネームは球界の藤村俊二。オヒョイさんで決まりだ。ドラ1で入団したお笑い芸人の雨上がり決死隊・蛍原似の柳も立ち上がり決死隊(言いたいだけ)とばかり、初回から持ち球を使いこなし、試合を作っていけば、自ずと勝利も呼び込んでくるはず。大学の先輩・川上憲伸以来の新人王も夢ではない。バンビちゃんから卒業の14年ドラ1の鈴木は今年一番の成長株。是非他チームファンの方も彼の切れ味鋭くなったストレートを生体験して欲しい。そこに昨年の悔しさを晴らしたい若松、育成からはい上がった三ツ間がビシビシ投げ込み、手術明けの小笠原もゴールデンウィーク明けにはロケットスタート予定! もちろん大野、吉見の左右エースも控えている。考えただけでもそろばん勘定はゆうに80勝は越えてしまう!?

 野手陣も負けてはいない。森監督が今キャンプで掲げたのは走塁改革。先頭に立ってチームを引っ張っているのが新人京田、石岡、溝脇という昨年の一軍には名前がなかったフレッシュな面々。中でも石岡は打つほうも凄い。バットを振る度、パ・リーグの香りが漂う全球フルスイングの姿は見ていて惚れ惚れしてしまうほどの素晴らしさ。高橋周平とともにドラ次世代のクリーンアップに成長してもらいたい左打者である。ちなみに右バッターには青空球児師匠が「ゲロゲーロ! 打つんだよ!」と懐かしのギャグを飛ばしかねない新外国人ゲレーロをオススメ。

決意表明! 有言実行! 優勝宣言!

 2017ニュードラゴンズについて書きたいことがまだまだあり過ぎて困ってしまう状況だが、それはどのチームのファンもこの時期は皆同じ気持ち。ただ我らがドラゴンズは昨年最下位チーム、威勢だけでもキバっていかなくっちゃ! と思うわけであります。

 間もなく始まる今シーズン、森監督が胴上げされることを信じ、僭越ではありますが、この場をお借りして時には叱咤、時には激励、またある時は笑いをかましながら昇竜軍団を熱い言葉で支えていきます。そしてこのコラムを通じてドラファンだけでなく、他チームファンにもドラゴンズの良さを知ってもらうことができるよう書き綴っていきます。チームへの愛が感じられない! ふざけんじゃねぇーっ! と前GMみたいに見放されないよう開幕ダッシュで飛ばしていきます! 皆さん1年間温かい応援の程、なにとぞ宜しくお願いします!

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。

【中日】ダントツ最下位からの優勝も夢じゃない、これだけの理由

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