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「好きな俳優」「嫌いな俳優」2015冬〈アンケート回答総数3700通〉

source : 週刊文春 2015年12月17日号

genre : エンタメ, 芸能

● 綾瀬はるかV6を阻んだ“朝ドラ”女優
● 松たか子 吉田羊 天海祐希トップ10入り
● キムタク2期連続「好き」「嫌い」両部門制覇は?
● 福山雅治 斎藤工 鈴木亮平 順位“激変”

小誌恒例のこのアンケートだが、今回は「好きな女優」トップ10に七人も前回ランク外から入り、過去五回連続トップだった“絶対女王”の牙城がついに崩れた。一方の男優部門もある男の結婚により大きな動きがあった。風雲急を告げるランキングから目が離せない。

◆ ◆ ◆

 テレビでよく見る有名俳優も、実際の人気はどうなのか。恒例のアンケート企画に、今回は本誌メルマガ会員から3700通を超える回答が寄せられた。

 まず大きな変動が起こったのは「好きな女優」部門だ。これまで5連覇を遂げている綾瀬はるか(30)を打ち破ったのは、前回2位の能年玲奈(22)。この1年、CM以外の出演作はゼロながら、所属事務所とのトラブルを心配する悲痛の声が多数届いた。

「朝ドラ『あまちゃん』で私たちに毎日笑顔を与えてくれたし、いま流れている『かんぽ生命』のCMも素晴らしいと思う。そんな逸材に仕事が与えられないという現状に、ファンは強い悲しみと怒りを持っている」(53・男)

「芸能界のしがらみに負けず、早く映画やテレビでまた活躍するところを見たいです」(49・女)

「一刻も早く、いまのゴタゴタから解放してあげたい」(66・男)

 BSで再放送されたばかりの「あまちゃん」の影響も大きい。

「再放送を見て、彼女はやはり特別だと思った」(43・女)

 現在の事務所とは来年6月に契約切れとなるが、近況はどうなのか。

「演技の勉強に燃えていて、映画やお芝居を見て回る毎日のようです。テレビドラマもよく見ていて、特に『相棒』や『釣りバカ日誌』が『演技の勉強になる』と熱心に見ているそうです」(芸能関係者)

往年の原節子を思い出す

能年玲奈 ©深野未季/文藝春秋

 エッセイストの能町みね子氏はこう語る。

「女優としての評価というより、いまの状況をみんなが応援しているのだと思う。私も同じ気持ちです。『あまちゃん』のドラマ内で、アイドルとして不遇になる姿が描かれていますが、いまの状況がくしくもリンクしてしまいました。能年さん本人の人生にみんなドラマを見ちゃっているので、応援せざるをえないですよね。自分の娘みたいな感じで見守りたくなる。どんな役でもいいので、とにかく元気に仕事を始めている姿をテレビで見たいです」

 女王陥落となった綾瀬だが、100票超えの2位となり、人気は根強い。

「これだけ映画、テレビ、CMで見ていても飽きない」(67・男)

「いまだに透明感があり、嫌味がまったくない」(55・女)

 今年公開の主演映画「海街diary」での演技を高く評価するのは、上智大学の碓井広義教授(メディア論)。

「しっかり者の長女役でしたが、たたずまいがすごく印象的です。凜とした美しさと強さが同時にあり、往年の原節子さんを思い出しました。一方で綾瀬さんが持つ自然なユーモアもとても良くて、昨年の主演ドラマ『きょうは会社休みます。』では“こじらせ女子”という恋に臆病な30路OLの役。他の女優さんなら見ていて気恥ずかしくなるような役柄も、綾瀬さんが演じると自然に見えてしまう。美人なのに少し天然、ここが一番の魅力ですね。コメディもできる“平成の原節子”です」

 3位に上昇したのは実力派の満島ひかり(30)。演技力そのものを評価する声が多かった。

「どんな役でも自分のものにできるところが素晴らしい」(44・男)

「当代きってのカメレオン女優」(49・女)

 圏外から4位に急上昇したのは今年の映画「HERO」出演の松たか子(38)。女性の支持を集めた。

「育ちの良さがにじみ出ている」(60・女)

“大女優気取り”が嫌われる紀香

吉田羊 ©釜谷洋史/文藝春秋

 松のファンだという外交ジャーナリスト・作家の手嶋龍一氏が語る。

「ドラマ版『HERO』で風変わりな検事の木村拓哉と背筋をすっくと伸ばして相対する検察事務官になりきって光り輝いていました。それでいてNHKドラマ『坂の上の雲』では、秋山好古の妻を演じた明治の女性が内に棲みついている。たおやかでありながら平成のいまをくっきりと切り取ってみせる、なんとも不思議な魅力をたたえた女優です」

 5位の吉田羊(年齢非公表)は初めてのランクイン。年配の男女に人気だ。

「こんな素敵な女優を芸能界はなぜ20年も見逃していたのか」(60・男)

 ドラマ「偽装の夫婦」(日テレ系)に出演中の天海祐希(48)は6位。

「何をどう演じても、オンナの嫌な部分が感じられない」(52・女)

 現在の朝ドラヒロイン、波瑠(24)は10位でランクインとなった。

「あの『なんでどすぅ?』がかわいい!」(48・女)

 

 一方、嫌いな女優。毎度のことながら1位は泉ピン子(68)で、なんとこれで5回連続となる。

「芸歴が長いとはいえ、あんなに偉そうにするものではありません」(48・女)

「演技も一定で面白味がない」(51・男)

「嫌われることを自分の持ち味と考えているようなところがまた嫌い」(67・男)

 安定した嫌われっぷりはさすがだ。

 2位に急上昇したのは藤原紀香(44)。片岡愛之助との交際宣言で脚光を浴びたのがアダとなった。

「イベントでしか見ないのに大女優気取りが鼻につく」(67・女)

「女優なら演技で注目されるべき。ブログやプライベートで自らネタを作る姿が嫌い」(30・女)

 3位はこちらも常連の上戸彩(30)。この半年は育児休暇中だったが、忘れられずにしっかりランクイン。

「映画『テルマエ・ロマエ』を見に行ったとき、彼女が出ると劇場の空気が重くなるのを感じた」(51・女)

「『半沢直樹』は素晴らしいドラマだったのに、彼女の演技はひどすぎ」(41・男)

 4位で初登場となったのは石原さとみ(28)。“ぶりっ子”批判が相次いだ。

「いつも小悪魔的な、男性を翻弄する役ばかり。『かわいいでしょ!』という態度が出すぎて、まったく見たくない」(42・女)

 映画ライターの前田有一氏はこうアドバイスする。

「なかなか代表作に恵まれない女優さんですが、今年公開の映画『進撃の巨人』では、脇役ながらいい存在感を出していました。以前の美少女路線では考えられなかったような、いきなり叫び始めるなどのエキセントリックなキャラクターで、最近は吹っ切れたような印象があります。今後はそういう変な役もどんどん演じたほうがいいでしょう」

 5位の元AKB48・前田敦子(24)も嫌われ常連。

「ふてくされた暗い感じがドラマの雰囲気を壊している」(50・女)

「セリフ全部がキンキン声」(53・女)

 今年ブレイクした広瀬すず(17)は6位で初登場。

「いつも同じ顔をしていてつまらなさそう」(50・男)

「自信ありげに笑っている顔が怖い。若いのに……」(35・女)

 米倉涼子(40)もジワジワ順位を上げて7位。

「蓮っ葉な感じ」(64・男)

「目をギョロギョロさせる芝居しかできない」(58・女)

渋さのなかに筋肉ガッツリ

 7位タイには初登場の綾瀬はるか。無敵だったはずの“好感度”女王も、ついにこちらの仲間入り。

「飽きた」(39・女)

「天然ぶりが鼻についてきた」(35・男)

 売れっ子の有村架純(22)は9位でランクイン。

「媚びを売っているような演技が好きではない」(32・女)

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