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森岡 英樹
2017/03/13

娘は芸能人。大和証券・鈴木会長の異色の経営術

2007年から19時前退社を提唱 ©共同通信社

 日本の証券業のトップ・日本証券業協会の新会長に大和証券グループ本社の鈴木茂晴会長(69)が内定した。

 この鈴木氏、金融界では知らぬ者はいない異色経営者だ。ソフトリーゼントヘアの伊達男として、休日には友人と親父バンドを組み、ベーシストとして愛するカントリーミュージックを奏でる。背が高く、そのイケメンぶりとあいまって「鈴木氏はとにかく女性にモテる。かつてはいろんなウワサが飛んでいました」と大和証券有力OBは明かす。

 一方、愛娘が芸能人の鈴木凛というのは知る人ぞ知る話。「笑っていいとも!」のいいとも青年隊の一員としてレギュラー出演し、「いいとも少女隊」としてペアを組んだのが今、大活躍している芸人の渡辺直美だった。現在は歌手に転じ、MILANO LOAの名前で数々の楽曲をリリースしている。

 経営者としての鈴木氏は、女性活用の提唱者として知られる。

「ここに(本社を)移した時に最初に取り組んだのが、女性トイレの充実でした」

 07年に本社を東京駅八重洲口のグラントウキョウ ノースタワーに移転した際、鈴木氏はこう力説した。09年には、業界に先駆けて女性役員を4人登用している。

 だが、外見のソフトムードとは対照的に、経営哲学は「まず証券ありきの民族派」だ。

 09年にホールセールビジネスで三井住友フィナンシャルグループとの共同出資を解消したのも鈴木氏だった。

「鈴木氏は、大和証券を業界2位に押し上げるなど“中興の祖”と言われた土井定包元会長に真っ向から反対し、合弁解消を主導した」(大和証券関係者)

 その後は、証券界で初めてインターネット銀行を設立するなどして、銀行界に逆攻勢をかけた。先の大和証券関係者によると、「いまでもうち(大和証券)と組みたいと言い寄る大手銀行があるが、鈴木氏が頑として認めない」という。

 人口減で国内マーケットの縮小が予測される中、合併などで資金規模を大きくし、グローバルマーケットに打って出るのが金融業界の主流だ。

 はたして、自主独立路線で生き残れるのか。証券業界のドンとなった鈴木氏の舵取りが注目される。

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