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謎の長身投手リャオに活躍してほしい巨人の事情

大リーグのルーキーリーグでプレーしたことも ©共同通信社

 ついに“進撃の巨人”が、ヴェールを脱いだ。

 201センチの長身で注目を集める巨人のドラフト7位、台湾出身のリャオ・レンレイ投手(23)は五日、日本ハムとのオープン戦に登板。1イニングを無安打無失点に抑えるデビューを飾った。

 2連続3振を奪うなど「出せるものは出せました」とリャオが胸を張る通り、対戦した日ハムの近藤健介は、「打ちにくい」と漏らした。

「MAX156キロのストレートを、あの角度から投げ込まれたら打者からすれば厄介。凄い投手になる可能性はありますよ」(ベテラン記者)

 台湾生まれのリャオは岡山共生高校へ「野球留学」した後、台湾の開南大に入り、日本・台湾・韓国の若手がプレーするアジアウインターリーグで活躍。スカウトの目にとまった。背番号は、初打席初ホームランの鮮烈デビューで野球ファンの記憶に残る台湾出身の呂明賜と同じ「97」。“将来の守護神候補”としての期待もかかるが――。

「問題はコントロール。2軍首脳は『まだ相当時間が掛かる』と言ってます。思い切り投げると、どこに行くか分からないとか(笑)」(同前)

 首脳陣は今回の1軍昇格を「見ることが目的」と語っていたが、登板後、リャオは即2軍落ちとなった。

「現時点では首脳陣に、1軍に残そう、と思わせるほどのインパクトは残せなかったということです」(同前)

 一方で、リャオの獲得は巨人にとって「戦力補強とは別の意味もある」(スポーツ紙デスク)のだという。

「台湾では今、日本のプロ野球が大ブームなんです。台湾出身の陽岱鋼の活躍を観たいというファンのために13年から日ハム、その後パの全試合が放送されるようになりました。日本の選手の知名度も上がり、特に大谷翔平選手の人気が凄いようです」(同前)

 そこに目をつけたのが、国内での人気が“頭打ち”となりつつある巨人だった。

「陽をFAで獲得したのも、台湾での市場拡大を狙った面もある。昨年も3軍を遠征させていますが、とにかく今の巨人は“台湾推し”。球団社長があまりに訪台するので、『女でもできたのか』と揶揄されたほど(笑)」(同前)

 リャオ獲得はその一環でもあるという。果たして台湾の“巨人”は快進撃となるか?

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