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池上 彰
2017/03/13

いま就活するとしても、池上さんは記者になりたい?

池上さんに聞いてみた。

Q いま就活するとしても、池上さんは記者になりたい?

 今年、就職活動で、記者になりたいと思っています。テレビ記者、新聞記者、雑誌記者、WEBメディアの記者。全て受けようと思っています。池上さんはもう一回就職活動をされるなら、何の記者になりたいですか。あるいは、いま就職活動されるとして、記者というお仕事を選びますか?(21歳・男・学生)

A 生まれ変わっても記者になりたいと思います。どのメディアの記者でもいいような気がします。

 私は小学校6年のときに新聞記者になりたいと思いました。当時のテレビはNHKが短時間のニュースを放送するだけ。記者なら新聞記者だと思っていました。

 しかし、大学3年で「あさま山荘事件」が起き、人々はテレビにくぎ付け。これからはテレビの時代かも、と思って、選択肢にテレビを入れました。

 今後はWEBメディアが大きな影響力を持つかもしれませんね。

 問題は、記者になって何をしたいのか、ということです。何を報じるのか。どう報じるのか。それを報じるには、どのメディアがふさわしいのか。その観点で考えましょう。

 ちなみに、私が就職活動をしている頃、記者といえば嫌われ者のイメージが強かったものです(いまもそうかもしれませんが)。取材現場では「ブンヤ」(新聞屋の意)と呼ばれて蔑まれていたものです。取材に行くと、取材先から「いくら払えばいいんだい」などと聞かれることもあるほど。「金を払えば報道してやる」なんていうレベルの記者がいたことがあったからなのですね。

 それに比べれば、その後、ちょっとエリートになりすぎたのかも。記者は嫌われる職業なのです。

 どのメディアを選ぶにせよ、将来にわたってやっていけるだけの取材力や文章力を身につけましょう。

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