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危機に弱くて、泣く、逃げる。稲田防衛相で本当に大丈夫?

総理を目指すと公言 ©共同通信社

 森友学園、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)、教育勅語。「3点セット」で国会で追及を受け、守勢に立つのが稲田朋美防衛相(58)だ。

 3月13日の参院予算委員会。森友学園の民事裁判の準備書面に、訴訟代理人として稲田氏の名前があることを聞かれ、こう答弁した。

「(当時夫と)共同で弁護士事務所をしており、委任状が共同になっていることはあるかもしれないが、私は森友学園や籠池泰典理事長の事件を受任したことも裁判を行ったこともなく、法律相談を受けたこともない」

 稲田氏は昨年、防衛相名で籠池理事長に感謝状を贈っていたことから関係が注目されたが、「10年ほど前に会っただけ」と説明。これに籠池氏が「1、2年前にお会いしている」と反論していた。

「籠池氏は、稲田氏の父と親交があり、夫も籠池氏側の代理人弁護士を務めたことがあるなど関係は浅くない。それなのに、関係を否定したことから籠池氏は『尻尾切りはやめてほしい』と反撃に出た」(社会部記者)

 安倍首相が3月10日に撤収を発表した南スーダンPKO問題にも、稲田氏の答弁が影響している。「駆けつけ警護」が初めて任務に加えられた南スーダンで、稲田氏は「戦闘はない」と言い張っていたものの、その後発見されたPKO部隊の日報に「戦闘」と記されていたことが発覚。稲田氏は「法的な意味での戦闘行為はなかった」と苦しい答弁に終始。国会ではみかねた首相が代打で答弁に立ち、民進党の辻元清美氏から「蚊帳の外大臣」と皮肉られる場面もあった。

「日報問題が起こる中、南スーダンの情勢がさらに緊迫。安倍首相も『もし死者が出れば内閣がつぶれる』と撤退が決まった」(官邸関係者)

 さらに、森友問題で揺らいだ保守層からの支持つなぎ止めを考えたのか、教育勅語について「日本が道義国家を目指すべきだという精神は取り戻すべきだ」と国会で発言。

 度重なる事態に、公明党の井上義久幹事長も「誤解のないよう、きちんと発言することが閣僚として求められる」と苦言を呈する始末だ。

「彼女は答弁に詰まって泣いたり、ぶら下がり取材から逃げるように立ち去るなど、危機に弱く、感情をコントロールできない。北朝鮮情勢が緊迫する中、防衛相を早く代えないと」(前出・官邸関係者)

「日本初の女性総理」との呼び声はすっかり消えつつある。

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