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フランスの至宝イザベル・ユペールが巧み 「未来よ こんにちは」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

パリの高校で哲学を教えているナタリー(イザベル・ユペール)は、哲学書の執筆や、市内に1人で暮らす母(エディット・スコブ)の介護で忙しい日々を送っている。ある日、結婚25年目になる夫ハインツ(アンドレ・マルコン)が「好きな人ができた」と告白し、家を出て行ってしまう。その頃、何度も自殺騒動を起こしていた母が、頑なに拒否していた介護施設に入居して亡くなった。さらに、売上第一主義に路線を変更した出版社から、著作の契約を打ち切られてしまう。完全に1人になったナタリーは、自慢の教え子ファビアン(ロマン・コリンカ)が仲間たちと暮らす山へと向かう。

〈解説〉

『EDEN/エデン』のミア・ハンセン=ラブが、ユペールを主人公に想定して脚本を書き、監督した。50代後半の女性が孤独と自由に向き合う姿を描く。第66回ベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞受賞作。102分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆平坦な日常描写だが、生と死、出会いと別れ、時の流れなど人生の真髄が。雑貨や花にも注目。I・ユペールは苦笑が似合う。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆ユペールは巧いし、映像も高精度だが、ほどほどの知性とほどほどの美学が優等生的で痒い。ロメールはもっと不敵だった。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆家族や関係や仕事や色々と失い、ナタリーは塞ぐかと思いきや、行動力を発揮。フランス語が分かれば尚面白いらしい。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆回想一切なし、ひたすら現在進行形。女優I・ユペールが体現する「生のかたち」の賛美だ。監督と主演の共犯関係が完璧。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆とにかくユペールが動く。哲学し、自分で考える。対する母役E・スコブと黒猫。30代の女性監督から仏映画の真髄見たり。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「未来よ こんにちは」(仏・独)
3月25日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督:ミア・ハンセン=ラブ
出演:イザベル・ユペール、アンドレ・マルコン、ロマン・コリンカ、エディット・スコブ ほか
http://www.crest-inter.co.jp/mirai/

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