昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

小泉進次郎が横須賀市長選に、上地雄輔の父を擁立

小泉王国の完成なるか 撮影:常井健一

 小泉進次郎衆院議員のお膝元が風雲急を告げてきた。神奈川県横須賀市の市長選が近づく中、現職市長・吉田雄人氏(41)のスキャンダルが飛び出したのだ。

「自身の名刺の裏側に市内の観光業者に提示すれば1割引のサービスが受けられると記載していたことが報じられたのです。禁止された寄付行為に当たり、公選法違反の疑いもあるとされ、19日に使用取りやめを表明しましたが、市議会は24日、市長に対する問責決議案を可決しました」(地元政界関係者)

 実は、この吉田市長、抜群の人気を誇る進次郎氏の目の上のたんこぶのような存在だ。

 現在2期目の吉田氏は市議2期を経て、2009年の市長選で小泉純一郎元首相や自民、公明、民主の3党が応援する現職を破った。13年の選挙では進次郎氏が選対本部長として吉田氏の腹心だった副市長を立て、自身の選挙以上に地元に張り付く総力戦を展開したが、草の根選挙の吉田氏が圧勝。

「改革派市長」として名を馳せた吉田氏は、小泉後援会の一部も切り崩すほどの支持があることが証明されたのだ。

 吉田市長は、問題の名刺を約7年前から配布。「認識が甘かった」と釈明したが、既に配布直後から市の選管に使用を控えるよう注意を受けていた。進次郎氏は「以前から指摘されていたのに、それでやめないのはねえ。報道で指摘されなければ、やめなかったということか」と批判。

 さらに、吉田氏への刺客として意外な人物を推す構えだ。

「おバカタレントとして一世風靡した上地雄輔さんの父です」(地元記者)

 その上地克明氏(63)は、市議4期で、直近2回の市議選では連続トップ当選を果たすなど人気も高い。

「中選挙区時代に純一郎氏と議席を争った田川誠一元自治相の秘書だった関係で現在の会派は無所属ですが、息子の雄輔さんは進次郎氏の幼なじみでもあるので、自民党との選挙協力もスムーズに進むと見られます」(同前)

 進次郎氏も上地氏について「ハートがある方」と語り、太鼓判を押す。

「現職にスキャンダルが出た以上、進次郎氏には絶対に落とせない戦い。同じ時期に行われる東京都議選の応援要請を断ってでも、市長選の対策に時間を割くことになるでしょう」(同前)

 投開票日は6月25日。進次郎氏は、連敗の“羞恥心”を克服できるか。