昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

自民党と公明党に亀裂 安倍首相と山口代表の関係は? 

衆院選で2度自民候補に敗れた山口代表 ©共同通信社

 1999年の連立政権樹立以来、連綿と続く公明党と自民党の関係が、最大の危機を迎えている。

「結束して当たっていくとの責任感に揺らぎはない」

 3月30日、首相官邸で安倍晋三首相と会談を終えた公明党の山口那津男代表はこう強調した。この日は、ツーショットで庭の桜を観賞するパフォーマンスも見せた。

「『共謀罪』の審議日程がテーマでしたが、自公の結束をアピールする場でもあった。ところが、この場で話し合いは決着せず、両者にわだかまりの残る結果になってしまいました」(自民党関係者)

 両者の亀裂が決定的となったのは3月13日。公明党は、都議選で小池百合子東京都知事が率いる「都民ファーストの会」と選挙協力することで合意したのだ。

 当然、自民党はおもしろくない。安倍首相は翌日「公明抜きで、単独で勝負する良い機会ではないか」と発言。その翌日には、公明党と対立する新日本宗教団体連合会の幹部と面会したのだ。

「安倍首相に近い右派の議員から『公明を切って維新と組むべき』、『衆院の解散で公明の言うことを聞く必要はない』との強硬論が出てきている」(前出・自民党関係者)

 こうした対立が深まる背景を自民党議員が解説する。

「これまでの自公は、重層的な人間関係があり、正面衝突になる前に落とし所を見つけられていた。ところが、安倍首相と山口代表はもともとケミストリーがあわない」

 そこで、第2次安倍政権発足以降は、菅義偉官房長官が創価学会の佐藤浩副会長と折衝してきた。

「結果、両党の国会議員の人間関係が薄くなった。学会首脳と話をつけるのが早いのは当然だが、党執行部のメンツを傷つける」(同前)

 本来ならカウンターパートである幹事長の二階俊博氏と井上義久氏の関係もよくない。

「いまや二階氏は、井上氏を飛び越えて、国対委員長時代に親しくなった漆原良夫・中央幹事会会長と話をする状況に陥っています」(同前)

 実は都議選は、縁の切れ目になりやすい。1997年の都議選、衆院の公明党議員も合流した新進党は、11人の候補を立てた。だが、旧公明党の参院と地方議会は新進党に合流せず、「公明」として存続。都議選の結果は公明が24人全員当選に対し、新進は当選者ゼロ。

 7月に向けて自公の暗闘が続いている。

はてなブックマークに追加