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連載シネマチャート

グーグルアースで故郷を探し出す物語 「LION/ライオン ~25年目のただいま~」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1986年、インドの小さな村に暮らす5歳のサルーは、無人の回送列車で1600キロ離れたコルカタに運ばれるというアクシデントにより、家族と生き別れてしまう。オーストラリアに暮らすジョン&スー(ニコール・キッドマン)夫妻の養子として育てられたサルー(デヴ・パテル)は25歳のとき、インド出身の友人のホームパーティーで故郷の揚げ菓子を見た瞬間、幼い頃の記憶が閃光のように蘇る。自分だけが幸せに暮らしていることへの罪悪感や、家族に自分の無事を知らせたいという想いに突き動かされたサルーは、養父母や恋人ルーシー(ルーニー・マーラ)を寄せ付けずに引きこもり、Google Earthを駆使しての故郷探しに没頭する。

〈解説〉

2012年に報じられた、ある青年の数奇な実話を壮大なスケールで映像化。ガース・デイヴィス監督の長編デビュー作。119分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆驚異的実話を手がたく描写。かすかな記憶をたどる過程が新鮮なサスペンスを生んでいる。グーグルの威力。子役も好演。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆人口密度の高い多言語都市で迷子になる少年の姿は記憶に残る。ただ、後半が類型。生みの親に対する恋着も一本調子だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆虐待の怖さや施設を出た後の戸惑いなど幼い主人公の不安や悲しみの描き方が心に刺さる。大人の彼の姿にはがっかり。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆あくまで実話の強度ありきの感動作。良質の再現ドラマだが、有名俳優の起用や円滑な語りの運びが作為臭に繋がる時も。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆目に楽しいスパイスカラー。前半、子ども中心の風景は惹かれるも後半大人目線で尻すぼみ。検索エンジンの宣伝効果大。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」(豪)
4月7日(金)より、TOHOシネマズ みゆき座他全国ロードショー
監督:ガース・デイヴィス
出演:デヴ・パテルルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴィッド・ウェンハム ほか
http://gaga.ne.jp/lion/