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坂崎 仁紀
2017/04/11

新緑の季節に「みどりのそば」を食べに行こう

まるでモネの「睡蓮」のような、そば

genre : フード, グルメ

 そばは枯れた世界の味がする。だから、そばに載せるタネくらいは色映えのする活きた食材を合わせたい。

 たとえば、旬の野菜。夏なら獅子唐やピーマン、ニラ。秋なら茄子やきのこ。冬なら春菊。春ならタラの芽やふきのとう、菜の花など。天ぷらにしていただくのがよい。

うるいの天ぷら

 これからは新緑の季節。山菜なども出回る。

 大衆そば屋では何故かみどり色の野菜がよく登場する。

 春菊天は老舗のそば屋ではまずみないが、大衆そば屋では絶大な人気を誇っている。相鉄線沿線にある「相州そば」の春菊天はイチオシだ。日本橋本町にある「そば処おか田」の春菊天も手のひら様に揚げられていて絶品である。

みどりの天ぷらたち。左からパクチー天、春菊天、三つ葉天、明日葉天

 四ツ谷の「政吉」ではブロッコリー天を販売しているし、八重洲の「よもだそば」ではニラ天そばが人気メニューだ。

 また、秋葉原の「二葉」ではほうれん草のおひたしを、東神田の「そば千」では小松菜のおひたしを青菜として提供している。野菜不足解消にはうってつけだ。

みどりで埋め尽くされるそば

 そんな中で、飯田橋駅から歩いて10分位の新宿区新小川町にある小さな大衆そば屋「稲浪」では、どんぶりがみどりの野菜で埋め尽くされたそばを注文できる。ここではそれを「みどりのそば」と勝手に名付けておこう。

ひっそりと佇む大衆そば屋「稲浪」

「稲浪」は小さなカウンターで丸椅子のある店だが、入店するとガラスケースに何やら緑色の天ぷらがずらっと並んでいる。

 パクチー天(150円)、明日葉天(90円)、春菊天(120円)、三つ葉天(100円)、うるい天(100円)。他にもほうれん草(80円)、菜の花のごま和え(100円)などもある。

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売り切れると裏返し
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