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NHK「ごごナマ」苦戦 原因はコンセプトか司会者か

「2時間ドラマの帝王」もここでは形無し ©文藝春秋

「オトナの井戸端、作りました」の触れ込みで始まったNHK「ごごナマ」が苦戦している。放送記者が話す。

「NHKが初めて午後の情報番組に参戦するということで、各局は戦々恐々でした。それが初回の4月3日の視聴率は3%で、その後も上がる気配はなく2%前後と深夜番組並の数字。関西地区では1%を切ることもザラにある。1時5分に始まる『ごごナマ』に対して、50分ほど遅れてスタートする『ミヤネ屋』(日テレ系)、『ゴゴスマ』(TBS系)、『グッディ!』(フジ系)の3つの情報番組は、5~8%台で推移。以前と変わりなく競っている。民放を脅かすどころか、テレ東の『午後のロードショー』と下位争いをしているほどです」

 低迷の要因を芸能デスクがこう指摘する。

「“森友学園”や“北朝鮮”に定番の“豊洲問題”と最近は世間の関心度が高い話題が豊富です。民放の3番組はどの順番でどういう観点で放送するかが視聴率を左右すると頭を悩ませている。一方、『ごごナマ』は社会問題などには触れず、『ゆったりと午後のおしゃべりを楽しむ』とのコンセプト通り緩いトークと生活情報がメインです。しかも、ゲストを招いてのお喋りコーナーで巨大なスマートボールを使ってお題を決めるなど、民放で見たことがあるような手法を使っている。関西では同じ時間帯にMBS(TBS系列)の『ちちんぷいぷい』という似たような老舗番組がある。ニュースに関心がない人はこちらを見ているので特に視聴率が悪いのでしょう」

 異色の司会者(月~木)として話題を集めた船越英一郎(56)と美保純(56)も影が薄い。

「船越の初司会もアドリブが利かず面白味に欠ける。坂上忍(49)が司会で弾けたように、船越にも多少の期待がありましたが、台本通りに無難にこなしているだけの優等生。美保も番組からは『NHKだからと真面目にならないで欲しいと言われた』とレギュラーを務めるMXテレビ(東京ローカル局)の番組で明かしていましたが、歯に衣着せぬトークも不発気味。本領を発揮すれば面白いとは思いますが……」(テレビ関係者)

 サスペンスドラマではよく崖っぷちで犯人と対峙している船越。情報番組では早くも自らが崖っぷちに立つが、落ちずに済むか。