文春オンライン
ホテル予約の現実3「意外な穴場“隣駅ホテル”と“隣県ホテル”に注目」

ホテル予約の現実3「意外な穴場“隣駅ホテル”と“隣県ホテル”に注目」

2017/05/05
note

3.「進化型カプセルホテル」も選択肢に

「簡易宿所」とは法律上の用語で、カプセルホテルやゲストハウス(ホステル)といった、主に同一の空間を多数人で共有する宿泊施設を指す。近年進化しているカテゴリーだ。LCC(格安航空会社)や格安高速バスといった移動手段で旅行者層は多様化。低価格の移動手段の隆盛に呼応するかのように、格安の宿泊施設も注目されている。安かろう悪かろうは過去の話。独自のコンセプトを打ち出し、清潔感も充分。もちろん音に敏感な方には抵抗があるかもしれないが、温浴施設、レストラン、休憩スペースなども充実しており、施設全体を楽しみ尽くせば意外に楽しい。カプセルホテルには飛び込み客(ウォークイン)を重視し、あえて満室にせずウォークイン枠を設けている施設もある。

筆者のおすすめ「進化型カプセルホテル」3軒

●豪華カプセルホテル 安心お宿(秋葉原・新橋・新宿・荻窪・汐留)
https://www.anshin-oyado.jp/

ADVERTISEMENT

●グランパーク・イン(北千住・横浜・巣鴨)
http://www.grandpark-ex.jp/

●GLOBAL CABIN 東京 五反田(五反田)
http://www.hotespa.net/hotels/gc_gotanda/

「豪華カプセルホテル 安心お宿」の宿泊エリア ©瀧澤信秋

4.抵抗がなければ「レジャーホテル」も

 レジャーホテルとは、いわゆる“ラブホテル”のこと。業界誌の編集長によると「デイユース(休憩利用)の稼働が高い施設は多い一方、ステイ(宿泊)の稼働が芳しくない施設が目立つ」という。そのような状況から、本来の客層であるカップルユースに加え、ビジネスプランなども設け、一般客の取り込みに力を入れる施設が増えている。そもそも都心部のアクセスが良い施設も多い上、基本的に料金変動はなく空室もゲットしやすい。生理的に受け付けないという方はさておき、設備やアメニティも充実しており、コスパの高さは期待できるだろう。

筆者のおすすめ「レジャーホテル」3軒

●ホテル プティバリ 東新宿店(新宿)
https://www.balian.jp/shop/pb-higashi-shinjuku/

●デザイナーズホテル アペルト(大塚)
http://www.hotel-aperto.jp/

●HOTEL SULATA渋谷道玄坂(渋谷)
http://www.sulata.jp/shibuya/

東新宿の「ホテル プティバリ」 ©瀧澤信秋

 ますます多様化する日本のホテル。業界の活況は様々なコンセプトのホテルを生み出すきっかけでもある。予約が難しいときは、先入観にとらわれず、今まで知らなかったホテルにトライするチャンスと言えるかもしれない。

ホテル予約の現実3「意外な穴場“隣駅ホテル”と“隣県ホテル”に注目」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー