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いまも忘れられない加山雄三の言葉――坂上忍の仕事論 #3

 仕事でもプライベートでも、刺激を求めてリスクを冒すことをいとわない坂上忍。

 怖いもの知らずに見える男が、「ずっと引っかかっている」と明かした言葉は、加山雄三からかけられたある言葉だった。

「仕事はケンカ」と言い切る男が垣間見せた意外な一面――。

 

「しょせんの商売」だからこそ、ハジける

――仕事でギリギリを攻めている感覚と、プライベートでギャンブルをしたり女の子を追っている感覚は同じものですか?

坂上 そうですね。刺激を求めているから、仕事もギャンブルに置き換えている部分はあると思います。例えば「有吉ゼミ」で5000万も払って家を買う。それって、ギャンブルじゃないですか。「志村どうぶつ園」で犬のしつけをするにしても、その犬に会ったこともないからしつけができるかわからないわけですよ。しつけできなかったらオンエアできないかもしれない。それもギャンブルで。

 僕にとっては、ご家族で見る番組も、ご家族で見られない番組も、くくりとしては等しくギャンブルなんでしょうね。

 昔、年配の俳優さんに「しょせんの商売ですよ、僕らは」とよく言われました。役者なんて、しょせん娯楽で世の中にあってもなくてもかまわない商売なんですよ、ということです。だからこそ、ハジけろと。

 観ている人を楽しませずして何が還元できる?という気持ちは、芝居であれ、バラエティであれ、歌舞伎であれ変わりません。

「坂上忍流ディープな夜遊び」フィリピン編