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楽天まさかの首位 好調の理由は“2年目に強い”梨田監督の若手活用術

大阪体育大学出身の菅原は23歳 ©共同通信社

 大方の予想を覆してパ・リーグの首位をひた走る楽天。とりわけ目につくのは、新戦力の台頭だ。

「野手中心で臨んだ一昨年のドラフトで3位だった茂木栄五郎、6位だった足立祐一がしっかり戦力になった。特に茂木は1番打者として起用されて打率3割を超え、既に6本塁打とブレイク中です。投手陣では4日のオリックス戦に2番手で登板し、勝利投手となった昨年のドラフト4位・菅原秀を筆頭に、1年目の3投手が勝ち星を挙げています」(スポーツ紙デスク)

 楽天といえば、田中将大(06年1位・現ヤンキース)や則本昂大(12年2位)、松井裕樹(13年1位)など、ドラフト上位の“引きの強さ”に注目が集まるが、下位で獲った選手を育てて勝つ戦略も機能しているようだ。

「他球団のスカウトからは『楽天はドラフトが上手いよ』という声が聞かれます。以前、日本ハムの成功で話題になった選手の能力を数値化して評価するシステムを採用しているのでは、といわれています」(同前)

 一方で、梨田昌孝監督らベンチの“適材適所”の選手起用を評価する声もある。

「たとえば菅原は、ハートの強さがウリ。4日の初勝利は、1対1で同点の5回、二死満塁でリリーフして見事に抑えた。試合後のヒーローインタビューで本人は『チャームポイントは腕を振れること』と言ってましたけど、彼にうってつけの場面でした」(菅原の大学時代を知る記者)

 6日の西武戦では6年目の島内宏明が7番から3番に抜擢されて、5打数3安打3打点の大活躍。

「島内は、これまでポテンシャルは高いけど、自分は守備固め要員でいいや、と思っちゃうようなボンヤリしたタイプだった。その島内を梨田監督はショートの茂木と共に、今季ずっとセンターのレギュラーで起用。捕手の嶋基宏が故障離脱したセンターラインを固定するため我慢して使い続けた梨田監督の期待に応えています」(同前)

 就任1年目は、黙って選手を観察していたという梨田監督だが、昨秋のキャンプでは各選手に「1本でも多く本塁打を」とハッパをかけた。周囲には「僕には2年目のジンクス(近鉄でも日本ハムでも優勝)があるから」と自信ありげに語っているという。

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