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連載シネマチャート

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手がけた異色のSF作品 「メッセージ」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

地球上の12ヵ所に謎の巨大飛行物体が突如出現した。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)は、“彼ら”の目的を探るよう軍から依頼を受ける。2人は18時間おきに入り口が開く飛行体の内部へと向かう。地球とは違う重力が存在する空間で、透明な壁の向こう側に現れたのは、7本の脚〈ヘプタポッド〉を動かす影のような生き物だった。彼らが壁に噴射して描く表意文字の解読に没頭するうちに、ルイーズは時間が逆行するような奇妙な錯覚を体験する。彼らの「武器を与える。時間はない」という言葉を受けて、各国は飛行体への攻撃準備を行うが、ルイーズは彼らの真のメッセージを受け取り、ある行動を決意する。

〈解説〉

『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作。地球外生命体とのコンタクトを通して人生の意味を探るSF映画。116分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆宇宙船との対話方法に新味あり、面白い。円という図形の威力。「時間」の不思議に踏み込んだ所は意欲的だが物足りず。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆美術は刺激的で力強いが、脚本が思弁的すぎる。A・アダムスの肉体に血が通っているので、石頭映画にはならずにすんだ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆夢か記憶か、時間をシャッフルする展開が面白い。具体的な死の光景を承知で生きる過酷さは、誰もが体験する未来か?

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆優秀。SF映画の伝統的な作法に則ったうえで、ジャンルの可能性を拡張する度胸も見せる。視覚効果も音響もすごく丁寧。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆芸術性に富んだ監督の妙技に唸る。表意文字とアンビエントな和声楽曲。時と記憶、人生について物語る闘わないSF映画。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
配給:ソニー・ピクチャーズ
INFORMATION

「メッセージ」(米)
5月19日(金)より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国ロードショー
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ ほか
http://www.message-movie.jp/