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首位・阪神率いる金本監督 ベテラン記者が指摘する“2年目の変化”

就任2年目のスローガンは「挑む」 ©共同通信社

 一時は貯金を12まで伸ばした阪神だが、20日、ヤクルトに敗れて、今季2度目の3連敗を喫した。

「これまでが出来過ぎの感があったし、想定内だと思いますよ」(スポーツ紙デスク)

 とはいえ、シーズン前は、誰もこの快進撃を予想できなかったのも確かだ。長くタイガース取材を続けてきたベテラン記者は、金本知憲監督の“変化”を指摘する。

「去年はイライラしてて試合中に円陣を組んで鬼の形相でチームに活を入れていた金本監督が、今年は大人になった。理想と現実を学習したんだと思います。金本監督は去年、自身の古巣でもある広島が、鈴木誠也や菊池涼介など生え抜きの若手を育てながら、優勝したのを目の当たりにして『理想だよな』と語っていました」

 一方で監督就任直後は「FAとかトレードで外から選手を獲らないで」と語っていた金本監督が、現実も見据えたのが、昨年オフの“糸井嘉男獲り”だったという。

「去年1年戦って、攻撃の軸が福留孝介1人では足りない、ということを痛感したからこそ、前言を翻して、糸井を獲りにいった」(同前)

 その甲斐あって、今の阪神は、糸井、福留、鳥谷敬のベテラン3人とキャッチャーの梅野隆太郎の4人がレギュラーとして固定され、チームの軸となっている。レギュラーの決まらない4つのポジションを、中堅・若手が争っている状況だ。

「去年の新人王の髙山俊と、鳥谷をサードにコンバートしてショートのレギュラーにした北條史也が伸び悩んでいると見ると、すぐにレギュラーから外しました。競争原理を働かせることで、大和や上本博紀、原口文仁など、生え抜きも着実に育っています」(同前)

 それだけに3連敗は気になるところだが、2年目の“超変革”を信じていいのか。

「問題は、チームの軸となっているベテランが夏場を乗り切れるか。福留は週に1回休ませながらの起用ですが、それでも少し疲れが出てきた。膝に爆弾を抱えている糸井は、最近はセ・リーグ独特の緩急の攻めに苦労している。この2人にブレーキがかかったことが連敗に繋がった」(前出・スポーツ紙デスク)

 トラぬ狸の皮算用、とならぬよう……。

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