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小寺 律
2015/09/19

駅ナカから外へ、出かけたくなる本屋 
オリオン書房nonowa西国分寺店

genre : エンタメ, 読書

 駅ナカ書店が好きだ。移動中もカバンに本が入っていないと不安な、強度活字欠乏症患者としては、通勤通学の途中でちょっと立ち寄って本を補充できる場所、買わなくても毎日のぞいてこんな本が出てるんだとチェックできる場所、家の近くまで帰ってきたなという安心で週末に読む本を選べる場所。素敵な駅ナカ書店があれば、通勤通学も、おでかけも楽しい。駅ビルや駅前モールの本屋さんとは違って、改札を出ずに済む気軽さもいい。

 今回取材にうかがった、オリオン書房nonowa西国分寺店は、以前取材したノルテ店を筆頭に、立川を中心に20店舗ほどを展開する中堅チェーン店が、JR西国分寺駅構内に出店した小さな本屋さんだ。

nonowa西国分寺 オリオン書房は駅ナカだが奥まった位置にある。

 西国分寺は、JR中央線と武蔵野線が交差するポイント、乗り替え駅ではあるが、乗降客数もさほど多くなく、駅ビルも改札内の小規模なものだ。オリオン書房のあるのは、ホームからはエスカレーターで上がって、さらにちょっと奥まったスペース、カフェと眼鏡店の奥にある。店長の高野大輔さんによると、この9月で出店から3年になるが、いまだに、毎日乗り降りしているけど、初めて本屋さんがあるのに気付いたというお客様がいるという。お客様を呼び込むために、入り口付近のワゴンスペースでは、目を引くフェアを展開、取材時には、青を基調にした夏らしい本をディスプレイしていた。看板も、文字だけではどうしても目立たないので、オススメ本の表紙を並べて、ビジュアルに訴えている。まずは、入ってきてもらうことが大切だ。

入り口のワゴンは、目を引くフェアを展開。
隣接したカフェの看板も相乗効果を狙う。
看板もビジュアルに訴える。

【次ページ】駅ならではの売場作り

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