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【睡眠特集】翌日のパフォーマンスが上がる眠りの力とは?

寝る間を惜しんで、仕事や家事、勉強、趣味に没頭している人は多い。でも、忙しい人ほど、良い「眠り」が自身のパフォーマンスを上げることに気づいているのではないだろうか。心身の充実はもちろん、発想力や記憶力の向上、ストレスの緩和、病気のリスクの低減等々、良い「眠り」がもたらすパワーが近年明らかになっている。そこで、良い「眠り」のヒントについて、上級睡眠改善インストラクターの安達直美さんに伺った。

良いパフォーマンスは良い眠りから

安達直美さん
株式会社エスアンドエーアソシエーツ取締役。国際線客室乗務員を経て、寝装品メーカーの研究所で睡眠研究に従事。現在は眠りとリラクゼーションに関するコーディネートの他、上級睡眠改善インストラクターとして活躍。著書に、『美人をつくる「眠り」のレッスン』がある。

 年齢とともに身にしみて実感するようになるのが、睡眠の大切さ。満足な睡眠がとれないと、健康はもちろん、脳の働きにも大きく影響するという。

「最近忘れっぽくなった、判断力が低下したと感じているとしたら、年齢だけではなく、睡眠不足が原因かもしれません。前頭葉の一部、前頭連合野と呼ばれる部分は、記憶の整理や、論理的、創造的な思考、周囲への配慮などに関わる大切な部分。睡眠が不足すると、とくにこの部分の働きがぐっと低下してしまうのです」という安達さん。

「また、脳は睡眠中に不要な記憶を整理するのですが、これが十分にできていないとストレスに上手く対処できなくなってしまいます。最近イライラしている、ネガティブなことばかり考えてしまう、キレやすいという場合も、睡眠を見直してみるといいですね」

 適正な睡眠時間は一般に6~9時間といわれるが、個人差も大きい。しかも、時間を確保しただけでは満足とはいえないのだ。(図1・図2参照)

 

「40代から50代、60代と、深く眠れる時間はどんどん短くなってゆきます。つまり、ぐっすり眠ろうとしてもなかなか難しい。そこで、できるだけ途中で目覚めることなく、朝まで眠ることを考えましょう。そのためにまず見直したいのが、睡眠環境。とくに、寝具はとても大切です」

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