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連合トップ異例の退任で加速する「民進党分裂」と「小池知事シフト」

今年のメーデーに登場 ©共同通信社

 連合(日本労働組合総連合会)の神津里季生会長(61)が、10月で退任する見通しとなった。

「連合会長は2期4年務めるのが通例。神津氏は1期での退任で、1989年の連合発足以来初めてのことです」(政治部記者)

 後任となるのは、ナンバー2の逢見直人事務局長(63)だ。逢見氏は繊維やスーパーなどの労組でつくる産業別組織「UAゼンセン」出身で、ゼンセン会長時代の2015年6月には、安倍晋三首相と公邸で極秘会談し、物議を醸した。

「UAゼンセンは、繊維業の労働組合だったゼンセン同盟からスタートし、旧民社党系の有力組織として知られました。その後、スーパーなどの流通系の労組を統合し、今や100万人を超える組合員を擁する、日本最大の労組です。メディアでは、産経グループの労組が加入しています。前回の会長選でも有力候補と目されていましたが、神津氏は1期限りという約束で、逢見氏が事務局長に就任したと言われています」(連合関係者)

 野党の幹部は、このトップ交代は、今後の政局に大きな影響を与えると指摘する。

「連合は民進党の最大の支持団体であり、特に共産党との連携を模索する野党共闘路線には、大きな影響を与えるでしょう」

 逢見会長誕生となれば、後任の事務局長にはトヨタ自動車労組出身の相原康伸自動車総連会長(57)が有力視される。

「逢見―相原体制は、民進党の共産党共闘路線の否定に動くはず。そして、小池百合子都知事との連携を目指すのではないか」(同前)

 実は、今年3月、連合東京は都議選で「都民ファーストの会」を支援することを早々に決定している。

「連合東京のトップ・岡田啓会長はUAゼンセン出身で、逢見会長時代の副会長でした。民進党離党組で、都民ファーストの会の公認を受けた第1号となった前都議は、元UAゼンセン東京の専従職員だった人物です」(同前)

 一方、難しい舵取りを迫られるのが、民進党だ。

「党内では、保守系を中心に共産党との共闘に否定的な議員は少なくない。都議選で都民ファーストが勝てば、『共産党より小池氏と連携すべき』との声が高まる。党内は分裂含みとなるでしょう」(同前)

 都議選では、惨敗必至と見られる民進党。連合から捨てられる日も近い?

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