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結城 雅秀
2017/06/09

大迫力の生演奏 日本初演30周年の「レ・ミゼラブル」――今夜も劇場へ

 本邦初演30周年記念の「レ・ミゼラブル」。生演奏のオーケストラは大迫力だ。

 パンを盗んで19年間の投獄後、仮釈放されたジャン・バルジャンの生涯を描く。市長となった後、モンフェルメイユに赴き、ファンテーヌの遺児、コゼットを養育する。娘が年頃になるとコゼットの愛する青年を革命騒動の中から助け出し、下水道の中を担いで脱出。実に、中年を過ぎた男の最大の使命は娘の結婚相手の確保にある。終幕、教会で最期を迎える時、若い2人に加え、これまで関係した人々が幻影のように出現して安らぎを述べる。人間は先人たちによって生かされていると、つくづく感じさせる逸品だ。

 ジャン・バルジャン(福井晶一)は力強く、ファンテーヌ(知念里奈)は「夢やぶれて」で観客を魅了。警部ジャベール(川口竜也)も深い声で集中させる。下水道を行く場面などCGが効果的に用いられている。

INFORMATION

ミュージカル「レ・ミゼラブル」(配役交替あり)
~7月17日 東京・帝国劇場。その後、福岡、大阪、名古屋にて公演
http://www.tohostage.com/lesmiserables/

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