昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2階建てエコハウス入居間近
進次郎が父から引き継ぐもの

source : 週刊文春 2016年2月25日号

genre : ニュース, 政治

若手議員が物議を醸す自民党だが…

 2月10日夜、自民党本部で、小泉進次郎衆院議員(34)が吠えた。

「若い世代が安心して未来に進めるよう持続可能な安心の基盤を再構築する必要がある」

 自民党の「2020年以降の経済財政構想小委員会」の初会合。事務局長を務める進次郎氏は、同委員会の“産みの親”でもある。

「2015年度補正予算に盛り込まれた低所得の高齢者に対する3万円給付を、進次郎氏が『高齢者優遇だ』と批判したことがきっかけで、稲田朋美政調会長が設置を決めた」(自民党関係者)

 若手議員約20人が中心になり、4月中には提言の中間報告を打ち出す方針だ。

「自民党の狙いは、若年層の支持拡大。選挙権年齢が18歳に引き下げられる夏の参院選に向け、進次郎氏の存在感を際立たせて若者票獲得をもくろんでいます」(同前)

 同委員会では、社会保障が主要テーマとなる。進次郎氏は「聖域は設けずに、総合的に議論を進めたい」と意欲を燃やすが、早くも厚労族議員は警戒を強めている。

 進次郎氏は昨年、復興政務官を退任すると、党農林部会長に就任。年明けには新聞、雑誌のインタビューで、「農林中金廃止」など農協改革の具体策をぶち上げ注目を集めた。こうした言動に、父・純一郎元首相の影があると指摘するのは、『小泉純一郎独白』(2月25日発売)の著者・常井健一氏だ。

「社会保障、農協改革に加えて、電力自由化にも関心を示すなど、最近の進次郎氏のターゲットは、小泉構造改革でやり残した分野が目立ちます。

『2020年以降に国作りを担う』と宣言してきた進次郎氏の政権構想は、父との阿吽の呼吸で形作られようとしていると見てよいでしょう」

 引き継ぐのは政策だけではない。

「昨年から改築していた神奈川県横須賀市の自宅も、屋根にソーラーパネルを載せた木造2階建ての“エコ住宅”として完成しました。進次郎氏が結婚すれば、ここで新婚生活を送ることになるでしょう」(同前)

 進次郎氏は冒頭の会合で「20年以降は日本の第2創業期」と訴えた。同じ日、父は、福島県いわき市内での講演でこう強調している。

「いつか『原発ゼロにしよう』と言い出す総理が出るんじゃないかと、期待してやまない」

 父の期待に、進次郎氏は応えられるのか。

はてなブックマークに追加