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銀座からヤクザは消えるか 「みかじめ料」で組幹部逮捕 

アベノミクスで客足は戻りつつある ©共同通信社

 東京・銀座の飲食店からみかじめ料(用心棒代)を取ったとして、6月13日、警視庁組織犯罪対策四課は指定暴力団山口組の二次団体「国粋会」幹部ら8人を恐喝容疑で逮捕した。

「逮捕されたのは、銀座、新橋一帯を縄張りとする国粋会の中核団体、生井一家の梅木寿史総長(54)と配下の組員。2013年4月から今年4月までに、クラブや露天商ら3人からおよそ340万円を脅し取ったことが直接の容疑。09年以降、銀座のおよそ40店舗から5000万円以上を集めていたとみて余罪を追及しています」(社会部記者)

 近年、暴力団排除の機運が高まり全国の繁華街で暴力団の影は薄くなりつつあるが、銀座で暴力団が跋扈(ばっこ)する背景には特有の“事情”があるという。

「銀座には高級クラブが密集し、それらに付随する多くの“職業”が存在します。客の車を預かるポーター、ホステスを家に送り届ける白タク、クラブの開店や周年を専門に扱う生花店などの他、酔客相手の風鈴売りや餅売りなどの露天商。これらの人々が暗黙の了解の下で共存してきた。ヤクザとて例外ではありません」(老舗のクラブ経営者)

「山口組撲滅」を掲げる警視庁は、国粋会が山口組の傘下入りした05年以降、同会に対する取締りを強化してきた。

「約半年前から警視庁と築地署の捜査員が数十人態勢で銀座の路上を徹底的に監視。みかじめ料の徴収役や指示役を洗い出すと同時に、支払いを続ける店舗に対し、報復を恐れず被害届を提出するよう粘り強く説得したのです」(捜査関係者)

 だが銀座の街が一体となって暴力団を排除しようという動きには程遠いようだ。

「伝統を重んじると言えば聞こえがいいが、銀座には排他的でよそ者を受け入れない風潮が根強い。近年の銀座ではキャバクラや外国人の違法マッサージ店などが進出している。そうした店の客引きが銀座の街にそぐわないと考えるクラブ経営者も少なくない。彼らへの“対策”のため、地元のヤクザを頼みにしてきた現実もあります。ヤクザの入店は断っても、“お付き合い”を続けるという経営者も少なくないのです」(前出・経営者)

 銀座から暴力団が根絶される日は来るのだろうか。

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