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交流戦で優勝を争った広島 “第三の男”丸佳浩が活躍できた理由

14年から16年まで3年連続全試合出場 ©共同通信社

 今年で13度目となった交流戦は、ソフトバンクが史上初の3年連続、7度目の勝率1位を決めた。セ・パの対戦成績では、55勝51敗1分で、パの8年連続12度目の勝ち越しとなった。

「セは、巨人とヤクルトの大型連敗に足を引っ張られた格好ですが、そんな中で広島は、最後までソフトバンクと“優勝”を争い、気を吐きました」(スポーツ紙デスク)

 なぜ広島はパ・リーグに対抗できたのか。

「パの某選手は、『セで唯一、パの選手と遜色のないスイングをしているのは、広島の選手ですね』と言ってました」(ベテラン記者)

 前出のデスクも頷く。

「圧倒的な練習量に裏打ちされたスピードとパワーがあるから、力で押してくるパのチームにも負けない。広島は、本拠地での試合のときはほぼ毎回、鈴木誠也や菊池涼介、丸佳浩といった主力選手が朝の9時、10時から打ち込みをやってます」

 そのためか、WBCに出場した他チームの選手たちが「WBC後遺症」に苦しむ中、鈴木と菊池は好調をキープ。

 さらに交流戦で一際活躍したのが、丸佳浩(28)だ。

 丸は交流戦で4割1分1厘、5本塁打を記録し、首位打者となった(18日時点)。16日のソフトバンク戦では、剛腕バンデンハークを相手に3打席連続本塁打を放った。

「田中広輔、菊池とともに“タナキクマル”と呼ばれていますが、黙々とやるタイプでコメントも地味なので余り目立たなかった。でも、パワーも技術もあって広角に打ち分けることができ、常に安定しています」(同前)

 千葉県勝浦市出身の丸は中学時代は軟式野球部に所属。千葉経済大学付属高校では、途中で投手に転向し、甲子園出場も果たした。身長177cmはプロ野球選手としては大きくはないが、そのパワーはトップクラスだという。

「広島市内に、現役時代の鉄人・金本知憲(現阪神監督)が鍛えていたことで有名なジムがあるんですが、そこで丸は金本レベルのウエイトトレーニングをこなして、“バケモノ”と言われてます。酒はほとんど飲まず、食事やサプリに気を遣うアスリートタイプ。トリプルスリーが期待できる選手です」(担当記者)

 広島“第三の男”が覚醒しつつある。

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