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“100年に一人の逸材”棚橋弘至に100の質問 #1 「プーチンとシャラポワ、どっちと戦いたい?」

子育てからアントニオ猪木についてまで、すべてに答えた!

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オカダ・カズチカの挑発を「逆手」にとったあの瞬間

――棚橋選手のパフォーマンスを語るうえでは「100年に一人の逸材」「愛してま~す!」など、名フレーズが欠かせないと思います。こうした言葉は自然と出てくるものなのか、それとも練り上げたものなのでしょうか? 名言ハンター・大山くまおさんからの質問です。

棚橋 フレーズは「仮面ライダー」からそのままもらっているものもありますし、普段触れている書籍とか、音楽とか、映画とかからも影響を受けていたりもします。特にインプットしようと思っているわけじゃないんです。いい言葉だなぁと思ったら、「どこかで出ればいいな」くらいの気持ちで無意識下に溜めておくんです。それくらいでストックしておくと、リング上のシチュエーションに合わせて、言葉がガチッと噛み合ってポーンと出てくる。

 2012年の東京ドーム大会で、オカダ(・カズチカ)がリング上で「棚橋さん、お疲れさまでした! これからは逸材にかわってレインメーカーが新日本プロレスを引っ張って行きますんで、お疲れさまでした!」と挑発されたんです。それを聞いてて「お疲れ様でした」っていうのが、僕の中でカチッとはまったんですよ。それで「悪いなオカダ。俺は生まれてから疲れたことがないんだ」っていうので返したんです。オカダは「下剋上」のメッセージを僕に拾ってほしかったんだろうけど、僕にとっては「お疲れ様」が拾いやすかったんですよね。オカダにしたら「そっち拾うか」って話なんでしょうけど(笑)。そこからですね、「疲れたことがない男・棚橋」のイメージがつき始めたのは。

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 ですから、リング上のマイクはもう、すべて瞬発力勝負です。

 

――まさにプロレスは言葉の世界でもあると思いますが、棚橋選手が印象深く思っているプロレスラーの言葉は何でしょうか? (大山くまおさん)

棚橋 僕がファンの頃に好きだったのは、武藤(敬司)さんがG1クライマックスで優勝したときに言った「武藤敬司はますます驀進します」。驀進って言葉がカッコいいなあと思って。G1クライマックスで優勝して、これ以上ないところまで昇りつめたのに、さらに「驀進」するという。言葉に力があるし、「武藤敬司どこまで行くんだ」というイメージを抱かせるじゃないですか。

女性に耳元で囁かれたい「ことわざ」は……

――G1のお話が出ましたが、今年のG1にテーマがあるとしたら何でしょうか?

棚橋 旗を折るか、折らないか。

――今年のG1で注目の選手はいますか?

棚橋 自分です。

――G1中は他の試合も見るのでしょうか?

棚橋 はい、見ますよ。

――これまでのG1の中で、お勧めの対戦カードはありますか?

棚橋 2004年のG1クライマックス決勝、棚橋vs.天山広吉、です。

――先ほど、プロレスは言葉だ、というお話を伺いましたが、棚橋選手は「ことわざに詳しい女性と話すとグッとくる」そうですね。そんな女性に耳元で囁かれたいことわざは何ですか?

棚橋 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

――好きな作家はいますか?

棚橋 西加奈子さんが好きです。

――カラオケで歌う歌は何ですか?

棚橋 ゴダイゴの「銀河鉄道999」です。

 

たなはし・ひろし/1976年、岐阜県大垣市生まれ。立命館大学法学部卒業。大学時代はアマチュアレスリング、ウェイトトレーニングに励み、1999年新日本プロレスに入門。同年10月10日、真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。日本人離れした肉体で、団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座に何度も君臨。第56代IWGPヘビー級王者時代には“歴代最多防衛記録”である“V11”を達成した。181cm、103kg。7/17(祝)@札幌から開催される毎年恒例の全国興行、真夏の最強戦士決定戦「G1 CLIMAX 27」にも出場予定。

Twitter:https://twitter.com/@tanahashi1_100
Instagram:https://www.instagram.com/hiroshi_tanahashi/?hl=ja
アメーバブログ:https://ameblo.jp/highfly-tana/
大会最新情報は新日本プロレスオフィシャルサイト(http://www.njpw.co.jp/)まで。

「新日本プロレス×アミューズ THE BEACH HOUSE 真夏のライオンキッチン~SUMMER G1 AUDITION~」7月1日~8月31日まで鎌倉由比ガ浜海水浴場で開催 

ローソンチケット Presents G1 CLIMAX 27  
7月17日 〜 2017年8月13日  ※最新情報はG1 CLIMAX 27 特設サイト

写真=橋本篤/文藝春秋

“100年に一人の逸材”棚橋弘至に100の質問 #1 「プーチンとシャラポワ、どっちと戦いたい?」

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