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本田圭佑メキシコ移籍 双方の「メリット」とは?

パチューカの開幕戦は23日 ©文藝春秋

 7月14日、イタリアの名門ACミランを退団した日本代表FW本田圭佑(31)の新天地が、メキシコ1部のパチューカに決定した。

「6月末にミランとの契約が切れて以来、移籍金が掛からない本田には世界中のクラブが関心を示していました。トルコの強豪ガラタサライをはじめ、イングランドやスペイン、中国のクラブからも声がかかったようです」(スポーツ紙記者)

 これまで欧州志向が強いとされてきた本田だが、6月の日本代表合宿では、ちょっとした“変化”があった。

「『(日本人選手が成功していない)未開の地みたいなところがいい』と語っていたんです。ただ、メキシコは全くノーマークでした」(同前)

 パチューカとは、どういうクラブなのか。

「メキシコを代表するビッグクラブで、12月に開催されるクラブワールドカップ出場も決定しています。資金力もある。異例の1年契約で同クラブ史上最高の4億円超を支払うと報道されており、本田のプライドを満たす条件提示であったことは間違いありません」(サッカーライター)

 チームにはメキシコ代表やウルグアイ代表の実力者が揃っているが、本田獲得の狙いはどこにあるのか?

「パチューカは、昨季活躍した若手FWが欧州に移籍したため、その穴を埋める戦力として、本田に白羽の矢を立てた。前日本代表監督で、同クラブの監督も務めたアギーレ氏の推薦もあったとか。クラブの本拠地は標高2000メートル超の高地で、空気が薄く、空気抵抗の関係でボールが伸びる。本田の無回転フリーキックも威力を発揮しそう。本田も、来年のロシアW杯にむけて、自身が成長できる場と考えたのでしょう」(同前)

 一方で、自身もオーストリアとカンボジアのクラブの実質的なオーナーでもある本田の“ビジネス感覚”に響くところもあったようだ。

「実は、パチューカは学校やスポーツ診療所などを多角的に経営して、ピッチ外でも成功を収めています。欧州からの“都落ち”と揶揄されたとしても、経営のヒントを学べるメリットが大きかったのかもしれません」(同前)

“ビッグマウス”と言われても、常に自分の感覚を信じて、道を切り拓いてきた本田らしい選択といえるだろう。

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