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連載THIS WEEK

ニックネームは“女ラモス”
なでしこ新監督候補の人柄は?

source : 週刊文春 2016年3月24日号

genre : エンタメ, スポーツ

笑顔がトレードマーク
Photo:Jiji

 リオ五輪女子サッカーアジア最終予選で出場権を勝ち取れなかった“なでしこジャパン”。佐々木則夫監督(57)が退任し、後任には高倉麻子U-20兼U-23代表監督(47)が本命視されているという。

「高倉さんは今のところ『私自身、聞いてない』の一点張りですが、この人しかいないでしょう。2014年のU-17女子W杯で“リトルなでしこ”を世界一に導いた手腕は高く評価されています。それも23得点1失点という圧倒的な強さでした。今のなでしこは世代交代が大きなテーマ。若手育成に定評があり、なおかつ女性監督で世界一を目指したい協会の方針とも合致する。

 また、長期間指揮を執った佐々木監督はマンネリで求心力も落ちてきていましたが、高倉さんは選手たちからの支持も厚い。うってつけの人物であることは間違いありません」(スポーツ紙記者)

 現役時代のポジションはMF。読売ベレーザで活躍し、1991年の第1回女子W杯(中国)に出場した“元祖なでしこ”だ。95年の第2回大会(スウェーデン)では8強まで進んでいる。

「代表でもテクニックに長けたプレーでチームを引っ張り、『女ラモス』とのニックネームがついていました。女子サッカーの認知度がまだ低かった時代に、アイドル的な存在で愛らしいスマイルに人気も高かった。女子サッカーを広めたいという意識も人一倍強い選手でした」(同前)

 昨年、現役を引退した“レジェンド”澤穂希さん(37)も高倉を慕っていたという。

「澤さんは中学に入ってベレーザに入団しました。まだ練習についていくだけがやっとの彼女に対して、10歳年上の高倉さんがよく声を掛けていたそうです。澤さんにとってはお姉さん的な存在であり、女子サッカーをけん引する彼女は憧れだった。

 第2回女子W杯、アトランタ五輪ではともに代表メンバーでした。プライベートでもサッカー関係者と結婚したことなど2人には共通点が少なくない。もし高倉監督が誕生すれば、『澤コーチ』というウルトラCもあるかも」(スポーツライター)

 リオ予選敗退の影響で、女子サッカーの人気低下が危惧されている中、なでしこの未来は、2人の“レジェンド”に懸かっている!?