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【オリックス】「新・夏男」の出現なくしてBsの浮上は無い

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/07/29

夏の思い出と1・2・3・4ゴーヤとほりえ~る

 震災の傷跡を痛々しいほど残したままだった宮城県七ヶ浜町菖蒲田浜。この場所を自分(とMEGASTOPPERのドラマーRYOHEY)、元ORIX BuffaloesスタジアムDJのほりえ~ること・堀江良信氏、そして1・2・3・4ゴーヤとで訪れたのは2011年7月16日の事だった。2010年に楽天から球団マスコットとしては異例の球団移籍を果たした1234ゴーヤ。その後Bsのマスコットとして活躍する彼が、愛する仙台の現状を我々に見せようと呼びかけてくれたものだった。

 2010年7月にもトークイベントやミニライブへの出演の為、Kスタ宮城(現Koboパーク宮城)を訪れていた自分。たった1年後に見た仙台の景色の変わりように、何とも言えない感情に覆われたが、それでも明るく前を見つめた仙台の人達の笑顔に胸が震えたのを今でも鮮明に覚えている。2013年に楽天が日本一に輝いた時は、ライバル球団のファンである事を忘れるほど、自分の胸の中は歓喜に満ち溢れていた。

 Bsファンの仲間たちと仙台で過ごした夏、今でも「夏の思い出」を聞かれれば間違いなく最初の方に出てくるであろう思い出である。そしてかつて仙台と大阪を繋いだ1・2・3・4ゴーヤ、現在は海鮮プロレスなるプロレス団体で活躍している。興味がある方は一度遊びに行かれてみてはどうだろうか。子供からお年寄り、食通からプロ野球ファンまで楽しめるプロレス団体だから。

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七ヶ浜での写真(真ん中が1・2・3・4ゴーヤ、左がほりえ~る) ©MEGASTOPPER DOMI

「出て来い! 新・夏男!! 2017」

 少し話が逸れたのでそろそろBsの話題に移ろうか。もう7月も終わりに向かおうとしているこの時期、我らがBsはと言うと未だ後半戦が始まっていない。「何と言うか」なのか「何とも」なのか、それ程もどかしい戦いが続いているのだ。超攻撃的布陣を敷くも、やはりあと1本が出ない。どころか、QSが自慢の先発投手陣が軒並み捕まってしまうのである。精密機械かのような投球を見せ続けたディクソン投手も「らしくない」投球で西武打線に捕まってしまった。これはもう何かがおかしい。西野カナではないが、ディクソンの「トリセツ」を再度確認してみたい所である。恐らく「高温多湿の場所でのご使用はお控えください」などと書かれているのでは無いだろうか。

 しかし、後ろ向きな話題だけコラムで書いていても仕方が無い。ここはひとつ無理やりにでも「夏男」を探し出して、「夏男」に後半戦のリードオフマンになってもらおうではないか。2013年に球団が実施したイベント「出て来い! 夏男!!」どころの騒ぎではない。アップグレード版「新・夏男」の出現無くしてBsの浮上は無いとさえ言える程、事は深刻なのである。

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