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特集
ひよっこフォーエバー キャストの秘蔵インタビュー大公開!

有村 架純
2017/08/16

有村架純インタビュー「ひよっこ」で昭和の強さを知った(前編)

「あまちゃん」から4年。朝ドラに恩返しをしたい

 NHKの朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の勢いがとまらない。尻上がりに視聴率が上がり、最近では20%超えが続いている。9月末までの放送で、ストーリーはいよいよクライマックスを迎える。

 主演の有村架純が、今回の朝ドラにかける思いを語った。

©NHK

「本当に私でいいのかな」。ヒロイン役のオファーをいただいたとき最初に思ったのは、そのことでした。母からも、「あなたに本当に出来るの? 大丈夫?」と心配されました(笑)。

 2013年の『あまちゃん』のときは数日間で一気に撮影しただけでしたし、前編・後編のある映画だとわりと長期ロケになることもありますが、それでもせいぜい3カ月。朝ドラ(NHKの連続テレビ小説)のヒロインのように10カ月もの間、ほぼ毎日現場に入って撮影をするのは初めての経験です。

 そこで、朝ドラのヒロインを過去に務めた友人たちに話を聞きました。

 一昨年の『まれ』の土屋太鳳ちゃんは「しんどくなったらいつでも架純ちゃんを励ましに行くから」と言ってくれました。昨年『とと姉ちゃん』に出演した(高畑)充希には「頑張ってとは言わないけど無理せず楽しんで。終わった後に見える景色はすごく美しいよ」と。

朝ドラは“変われる”

 他のドラマや映画にはない、長丁場を乗り切った彼女たちの言葉には説得力がありましたし、とても勇気づけられました。

 朝ドラの主演をする前と後とでは、ヒロインの方の顔や喋り方、声まで全然雰囲気が違うんです。ものすごく成長できる。『べっぴんさん』の芳根京子さんも昨年の月9で共演しましたけど、その後、朝ドラに出られて、彼女がクランクアップした後に会ったとき「あ、違う」と感じました。

 だから私も、また朝ドラの現場を経験させて頂くことで、自分の中でもう一段階成長することが出来るんじゃないか、何かが変わるんじゃないか。そう思って、喜んでヒロイン役を引き受けさせていただき、いまはその役を全力で務めさせていただいています。

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 2017年上半期の連続テレビ小説『ひよっこ』は、東京オリンピックが開催された1964年以降が舞台だ。

 有村架純(24)演じる谷田部みね子は、父・実(沢村一樹)、母・美代子(木村佳乃)の長女として茨城県の農家に生まれる。高校卒業後、出稼ぎ先の東京で突然父が失踪したことから、集団就職で上京。最初に勤めたトランジスタラジオ製造工場は倒産してしまうが、幸運にも赤坂の洋食店・すずふり亭の店主・牧野鈴子(宮本信子)に誘われ、お店で働くことに。個性豊かな人々との交流を通じ、少しずつ成長していくみね子の姿を描く。

 今作の脚本は岡田惠和。『ちゅらさん』『おひさま』に続き、朝ドラは3作目である。有村も以前、映画『阪急電車 片道15分の奇跡』など岡田の作品に出演している。その才能に惚れ込んだ岡田の強い要望もあって、ヒロインはオーディションなしで有村に決まった。有村にとっては『あまちゃん』以来、2度目の朝ドラ出演となる。

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 懐かしい場所に戻ってきたな。『ひよっこ』の現場に立って、最初にそう思いました。

 私にとってNHKの朝ドラに出させていただけるのは、2度目の経験です。その1度目、『あまちゃん』は、大きな転機となった作品でした。

 17歳で東京に出てきてから役者のお仕事をしていたのですが、なんだかお芝居に対してもう一歩を踏み込むことが出来なかったんです。そうこうしているうちに20歳も近くなり、「今年、変われなかったらもう無理かもしれないな」とまで思っていました。

 そんなとき、事務所のマネージャーから、あるオーディションに行くように言われたのが、『あまちゃん』のヒロインのアキ役のオーディションでした。

 残念ながらヒロインには落ちてしまったのですが、私の笑った顔が、アキの母親役の小泉今日子さんに似ているとプロデューサーさんが思ったみたいで、小泉さんの若いころの役を任せてもらえることになったのです。

 危機感を持って現場に臨んだことで、「役を生きる」とはこういうことなのかと学ぶことが出来ました。単に台本のセリフを話すだけではなく、本当に自分の言葉として話をしている感覚になれたんです。ただただ必死に役に食らいついて、役作りや共演者の方々とお芝居のキャッチボールをすることで、それまでにはなかった、演じる楽しさを感じることが出来ました。

 こんなにも自分の役を愛おしいと思ったのは初めての経験でした。

 聖子ちゃんカットの髪型も、古田新太さんには「馴染んでいるね」、松田龍平さんにも「違和感ないよね」と褒めてもらえました。『あまちゃん』には、本当に感謝しています。

 それから四年が経ち、色々な現場で勉強してきたことを、『ひよっこ』で活かし、朝ドラに恩返しをしたい。そう思いながらヒロインの役を演じています。

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