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連載シネマチャート

性的暴行を受けた女社長の普通ではない復讐劇 「エル ELLE」

シネマチャート

〈あらすじ〉

ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)は、瀟洒な邸宅に猫と暮らしている。ある昼下がり、彼女は自宅に侵入してきた覆面の男に襲われ、性的暴行を受けるが、何事もなかったかのように日常生活を送り続ける。その頃、ミシェルが10歳の頃に実父が起こした衝撃的な犯罪に、再び世間の注目が集まってしまう。警察に関わりたくないミシェルは、売れない小説家の元夫、ワンマン社長のミシェルを恨んでいる部下、秘密の恋人、意味深な視線を送ってくる隣人など、身近な男たちに疑いの目を向け、真犯人を見つけ出すために罠を仕掛けていく。

〈解説〉

『スターシップ・トゥルーパーズ』のポール・ヴァーホーヴェン監督によるサスペンス。第74回ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞(ドラマ部門)と外国語映画賞をW受賞。131分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆ヴァーホーヴェン監督好みのゲスな話をI・ユペールが繊細な演技で。結果、珍品に。案外ちゃっかりしたラスト。笑う。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★自分もクズと知りつつ、クズどもを串刺しにする主人公が鮮烈。恐れを知らぬ監督と女優が手を組み、世界の愚劣と戦う。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆殴り倒されレイプされたのに、男が割礼していたと見極める冷静さが凄いミシェル。女たちのそれぞれの強さを楽しんだ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★濃厚な熟年のエナジー。変態の年季が違う。ヒッチコックとブニュエルの魂を強壮剤で混ぜて、現代の腐乱にぶつけた趣。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★つまらぬ紋切り型演技がばっこする昨今。あらゆる予定調和を覆し奔放に交感交流させる女優・ユペールの万華鏡。脱帽。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2015 SBS PRODUCTIONS - SBS FILMS- TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION - FRANCE 2 CINÉMA - ENTRE CHIEN ET LOUP
INFORMATION

「エル ELLE」(仏)
8月25日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:イザベル・ユペール、ロラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ、シャルル・ベルリング、ヴィルジニー・エフィラ、ジョナ・ブロケ ほか
http://gaga.ne.jp/elle/

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