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【オリックス】T-岡田が1番打者に向いているこれだけの理由

文春野球コラム ペナントレース2017

2017/08/09
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T-岡田・吉田正尚の1・2番コンビはパズルを埋める貴重なピース

 少し話は変わるが、3アウトを取られる前に走者を本塁まで進めれば得点ができるのが野球である。打てる打者から順に打線を組むのが元来大前提なのだ。また、セイバーメトリクスの世界では「2番最強論」が囁かれ、実際に楽天・ペゲーロが大当たりするなど、上位打線の重要性はクリーンナップ以上に大きいと言って良いだろう。展開によっては1・2番だけで得点出来るので、それこそクリーンナップにかかる負担も軽減される。強いチームには素晴らしい1・2番打者がいるのは当然の事なのである。ロメロにマレーロ、中島宏之に小谷野栄一と中・長距離打者の多いBsに於いてはT-岡田・吉田正尚の1・2番コンビがパズルを埋める貴重なピースなのではないだろうか。

 かつてブルーサンダー打線の核弾頭として名を馳せた松永浩美氏。スイッチヒッターであったし、内野手であった事からも一概に比較の対象に挙げる事は出来ない。しかし誘雷役であった松永氏の活躍があってこそのブルーサンダー打線であった事は間違いない。T-岡田選手には是非リードオフマンとして新しい可能性を見出して欲しいと願っている。1番・T-岡田、2番・吉田正尚の1・2番コンビがBsの新しい代名詞になって欲しいと思うのだ。

 冒頭の「JITTERIN’JINN」の代表曲は皆さんご存知の「夏祭り」。T-岡田から始まる打ち上げ花火がクリーンナップへと続き、夏の夜を彩るスターマインとなってまだまだシーズンを盛り上げてくれる事を楽しみにしている。

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