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【ロッテ】“二刀流じゃない方” 大谷智久の華麗なる球歴

文春野球コラム ペナントレース2017【共通テーマ:高校野球】

2017/08/14
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大谷翔平という存在について

 15年は自己最多の56試合に登板をして3勝35HPをマーク。その後もマリーンズには欠かせないセットアッパーとして存在感を見せている。そして若い選手の多い投手陣の中では兄貴分的な役割を果たしている。ちなみにファイターズの大谷翔平とのこれまでの対戦成績は今年までの5シーズンで14打数4安打(1二塁打、1本塁打、3打点、3三振、1併殺)。大谷対決でも一歩も譲らずの注目の一戦が続いている。

「大谷くんとの対戦でスポットライトを当たるのは自分にとってはプラスです。大谷くんが入ってきたおかげで地味なボクが取り上げられる様になった。対戦も本当に毎回、楽しみです。自分にとってマイナスはまったくないですね。なによりもボクも彼が凄いと思う。いい打者だしいい投手。これからも沢山、対戦をしたい」

 二刀流じゃない方の大谷と言われる男はそう言ってニコッと笑った。一点の曇りもない表情だった。プロ1年目から頭を丸めている。いつも自分でバリカン片手に頭を清める。「だって、こっちの方が楽でしょう。気合も入るし」。引退するまで伸ばすつもりはない。プロ野球チームの中に高校球児が混ざっているのでは錯覚をするほど、綺麗な頭をしている。

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 最後に書いて欲しいことがあると頼まれた。「いろいろな人の支えがあってボクはマウンドに立つことが出来ています。スタッフの方や、いろいろとみてくれる方。そしてなによりもすべてを野球中心である自分の生活を理解してくれている家族の存在。多くの人たちがいて自分がいるんです」。華やかな経歴を持つ男は、どこまでも謙虚で質素で真っ直ぐに生きている男。マリーンズの大谷は、高校通算2本塁打(公式戦1本、練習試合1本)と二刀流ではないけれども魅力いっぱいの好青年だ。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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※「文春野球コラム ペナントレース2017」実施中。この企画は、12人の執筆者がひいきの球団を担当し、野球コラムで戦うペナントレースです。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/3773でHITボタンを押してください。

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