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心配された天皇のインフルエンザ
黒田清子さんが参内していた

source : 週刊文春 2016年3月17日号

genre : ニュース, 社会

2月初旬には葉山で静養された
Photo:Kyodo

 2月末の閏日、「天皇陛下がインフルエンザに」と衝撃の一報が入った。27日午後から37~38度台の発熱、のどの痛み、せきなどの症状があり、28日夜にA型インフルエンザと診断された。エジプト大統領との会見などは皇太子が代理を務め、天皇は安静に過ごされていた。

「侍従職にインフルエンザの発症者はいないそうなので、公務でお会いされた方から感染したのでは、と言われています。直近の2月24日のフィリピンご訪問尽力者300人以上を招いた茶会や、25日の警察大学校警部任用科の学生の拝謁など大勢の前に出られる機会がありました」(宮内庁担当記者)

 去年秋にインフルエンザの予防接種を受けられていたため、肺炎との合併症など大事には至らなかったという。

「天皇陛下は3月2日の朝には平熱に戻られていて、4日朝からは、御所でお過ごしになる時の普段着をお召しになり、通常の生活を送られています。療養中、皇后さまはマスクをしながら、何度も陛下のいらっしゃるお部屋を訪ねられ、お加減を気にかけられていたそうです」(同前)

 天皇が休んでおられた間、長女である黒田清子さんが“ご実家”を訪れていたのはあまり知られていない。

「3月1日のことです。野鳥の観察のため吹上御苑を訪れ、その後御所に参内されています。夕方前にお帰りになったようです。5年前の東日本大震災発生直後、ご兄弟より早く御所に駆けつけたのも清子さんでした。82歳でインフルに罹患された陛下を心配されてお見舞いされたのでしょう」(千代田関係者)

 天皇は新年に当たり、厳冬を迎えた東北の被災者の健康を気遣うお言葉を述べられたが、3月11日の追悼式には強い思いがおありだ。

「2012年2月18日に行われた心臓バイパス手術の日程は、式典出席の可能性を考慮して逆算して設定され、当日は左胸に800ミリリットルの胸水が残ったままご臨席になっています。今年も追悼式でお言葉を述べられるまでに、ご体調を万全にされたい思いがおありだったようです。3月16日から2泊3日の被災地訪問にも予定通り臨まれます」(宮内庁関係者)

 天皇は7日のご引見から本格的に公務に復帰され、お忙しい日々へと戻られるという。