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世界一周が8万円台、驚きの航空会社を発見した!

プロが教える「旅の新常識」

2017/09/02
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 スカイスキャナーなどの航空券価格サイトで日々安い航空券を探し求めていると自分の中で相場ができあがり、ふつうの人なら「安い」と思えるものが「ふつう」としか感じられなくなる。筆者にとって東京から欧州往復5万円台の航空券は高くはないが、ずばぬけて安いとも思えない。欧州往復の底値は4万円台だという感覚があるからだ。

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 世界中のさまざまな都市からさまざまな都市まで文字通り星の数ほど航空券が存在するが、そのなかで「安い」と思えるものは一握りにすぎない。しかし、これは久々に安いと感じた。いや感じるだけでなく興奮した。なにしろ世界一周航空券が空港使用料なども込みで8万円台である。これまで航空券ウォッチングを続けて四半世紀を超えるが、これだけ安いものに出会ったことはない。さっそくこの航空券の概要について説明したい。

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(1)出発地はソウル

 まず断っておきたいのはこの航空券がソウル発であるということ。もちろんソウル発といっても航空券そのものはスマホやパソコンで簡単に予約発券できるから、いちいちソウルの旅行会社などに問い合わせる必要はない。ただし、出発地がソウルである以上、ソウルまでの片道航空券は別途用意する必要がある。しかしLCCのセール運賃を使えば、日本からソウルまでは片道総額5000円程度で飛べることも少なくない。ちなみに釜山発の設定もあるが、ソウル発よりも割高になるのであまりメリットはない。

(2)航空券のルール上は南米行きの往復航空券

 世の中で広く普及しているのはスターアライアンスやワンワールドなどのアライアンスの航空会社を組み合わせた世界一周航空券。こちらはエコノミークラスの一番安いものでも約30万円ほどかかる(日本発の場合)。それに対して今回とりあげるのは南米のチリやペルーなどへの往復航空券という形式をとっている。ご存知のとおり、韓国や日本から南米は地球のほぼ真裏にあたる。そのため、経由地はアメリカ経由・オセアニア経由・欧州経由の3つの選択肢がある。たとえば行きは欧州経由・帰りはアメリカ経由になれば世界一周航空券ができあがるわけだ。

(3)目的地と価格は? イースター島へも13万円台

 往復航空券なので目的地を設定する必要がある。筆者が調べたかぎり、チリの首都サンチアゴ、ペルーの首都リマをはじめとしたチリやペルーの各都市にくわえて、ブラジルのサンパウロ、アルゼンチンのブエノスアイレス、パラグアイのアスンシオンなどを目的地として設定することもできた。

 面白いのはマチュピチュの最寄りの空港となるペルーのクスコなどへもほぼ同額でカバーできること。いずれも10万円前後でいける。ちなみにモアイで有名なイースター島往復も13万円台だ。イースター島への日本発のフリーツアーだと約30万円もするのでこれは超お買い得といえるだろう。

 ちなみにこの航空券ピーク時でも価格はそれほど変わらない。2018年のゴールデンウィークでも4月28日(土)ソウル発サンチアゴ経由5月6日(日)東京着で9万1000円だ。ゴールデンウィークのピークに南米行ってこの金額と考えると世界一周以前に驚異的に安い航空券といえる。

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