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【広島】助っ人の家族を支える「編成部国際業務課」のお仕事

文春野球コラム ペナントレース2017

note

※文春野球コラムは“代打制度”を導入しました。今回、広島東洋カープの筆者は大井智保子に替わりまして代打・尾関高文です。

【大井智保子からの推薦文】
M 18とラストスパートのカープを盛り上げていただくのは、身長は助っ人外国人なみの、ザ・ギースの尾関さんです! 真夏のツイッター炎上も華麗にさばく尾関さんに、代打の神として登場していただきます!!

【プロフィール】
尾関高文/おぜき・たかふみ
お笑いコンビ、ザ・ギース。2008年2015年キングオブコントファイナリスト。アメトーーク「カープ芸人」出演。カープのチケットが取れない日はスタジアムに歓声だけを聞きに行く。

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優良すぎるカープの助っ人外国人

「カープの助っ人外国人はよく当たる」。プロ野球ファンならば誰もが聞いたことのある言葉だろう。古くはホプキンス、シェーン、ギャレット、ライトルから始まり、近年はロペス、ラロッカ、シーツ、サファテ、エルドレッドなどカープの優良助っ人をあげればきりがない。そこにはもちろんスカウトの多大な力がある。フィーバー平山さん、シュールストロームさん、マクレーンさん……素晴らしいスカウトのみなさまに、もはや私は足を向けて寝ることはできない。

 しかし助っ人外国人が日本で活躍するためにはこの異国の環境で、ベストな精神状態でプレイできるのかが非常に重要になってくる。とりわけ「助っ人の家族が日本で楽しく幸せに過ごせているかどうか」は選手の精神に多大な影響を与えるだろう。人生の根源とも言える「家族」。助っ人がその能力をいかんなく発揮できるようファミリーをケアする、それが広島東洋カープの「編成部国際業務課」だ。

カープ独自のシステム「編成部国際業務課」とは

 助っ人外国人のご家族がなに不自由なく、笑顔で生活できるようにサポートする編成部国際業務課。現在の担当は有吉舞さん。優しい笑顔がとても素敵な女性だ。有吉さんがこちらの部署に配属されたのは2009年。当時の思い出を有吉さんはこう語る。

「英語がある程度できたということもあり、こちらの部署に配属されました。広島生まれなのでカープはもちろん好きでしたが、助っ人外国人まで事細かに知っているわけではなかったので、当初は助っ人が誰が誰だか見分けがつきませんでした(笑)」

 当時の監督はブラウン。今のようにマツダスタジアムが常に満員というわけではなく、空席も目立った時代である。

「2009年はコルビー・ルイス、フィリップス、シュルツなどがいた時ですね。フィリップスは今まで私が見た助っ人の中で1番ハンサムでした(笑)。当時カープ女子は少なかったですが、フィリップスは女性ファンがとても多かったのを覚えています」

 さすがカープ史上最高の伊達男といわれるフィリップス。コルビー・ルイスがベンチで叩きつけたヘルメットの破片が顔に当たり、痛みをこらえるフィリップスをふと思い出す。

 そんな助っ人外国人のご家族へのサポートとは具体的にどのようなお仕事なのだろうか。

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